監督1年目のシーズン開始を待ち望むアスレチックス・コッツェイ

アスレチックスのマーク・コッツェイは今オフ、パドレスへ移籍したボブ・メルビンの後任として監督に就任した。現在はロックアウト中のため、ロースターの40人枠に登録されている選手との接触を禁止されている状況だが、コーチ陣とは毎週ミーティングを開き、いつロックアウトが解除されてもいいように準備を進めているところだという。ロックアウトへの対応については「とにかく辛抱強くいることだね。コーチ陣としっかりコミュニケーションを取り、準備万端にしておきたい」と語っている。

今オフ、メジャーリーグではバック・ショウォルター(メッツ)、オリバー・マーモル(カージナルス)、メルビン(パドレス)、そしてコッツェイ(アスレチックス)と4人の新監督が誕生した。ロックアウトにより行動が制限されるのは新監督にとって理想的な状況とは言えないが、コッツェイは過去6シーズンをアスレチックスのコーチとして過ごしており、「この組織における既存の人間関係は(新監督としての)プロセスを助けてくれると思う」と語る。「真っ新な状態で1年目を迎える監督よりは先行していると思うし、(ロックアウト解除後に)まだ構築できていない人間関係を築く準備もできているよ」と頼もしい。

選手との関係性を築くだけでなく、新加入のコーチとの関係性を構築することも重要だ。今オフ、アスレチックスにはベンチコーチとしてブラッド・オースマス、打撃コーチとしてトミー・エバリッジ、打撃コーチ補佐としてクリス・クロンが新しく加わったが、オンラインでのミーティングやマイナーキャンプの視察を通して、新コーチ陣とも積極的にコミュニケーションを取っている。特にタイガースやエンゼルスでの監督経験を持つオースマスは、コッツェイにとって「よき相談相手」となっているようだ。

アスレチックスはロックアウト解除後、複数の主力選手をトレードで放出してチーム再建に向かうことが確実視されている。その過程で新しい選手が次々にチームに加わり、コッツェイが新しく関係性を築かなければならない対象はどんどん増えるはずだが、コッツェイが準備万端の状態で彼らを迎えるのは間違いなさそうだ。

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