大人気ミュージシャン、約6億円投資し慈善活動をスタート

ミュージシャンのトラヴィス・スコットが500万ドル(約5.8億円)をかけてプロジェクト「HEAL」を立ち上げた。歴史的黒人大学(HBCU)に通う学生のための奨学金100万ドル(約1.2億円)など、長期的な慈善活動と投資を目的としているという。

カイリー・ジェンナーとの間に4歳の娘ストーミちゃんと先月誕生したばかりの息子ウルフ君がいるトラヴィスはこう語る。「俺の祖父は人生をかけて大勢の若者の人生を変えた教育者だった。俺や数えきれないほどの人間に大きな影響を与えている。彼らの夢を信じ、その希望に投資し、その未来を膨らませたのさ」「彼の精神が宿るプロジェクトやプログラムを通して、俺たちのコミュニティの未来を見据えつつ、できるだけ多くの人々の人生の中に希望や優秀さを創り上げてゆく予定だ」

同プロジェクトの一環となるウェイモン・ウェブスター奨学金は、学問的に優秀なものの、最終学年の2学期目の学費の支払いが困難な学生らに1万ドル(約120万円)を支援するものとなっている。

同奨学金のねらいは100人の学生を修業させ、彼らの可能性を開かせることだそうで、トラヴィスの妹でハワード大学に通うジョーダン・ウェブスターは兄の慈善活動についてこう話す。「私は、祖父のHBCUでの学問的遺産がトラヴィスや私の家族全員に渡ることがどれだけ大事かを個人的に理解しています。双子の兄のジョシュもHBCUのプレイリービューA M大学に通っています」「トラヴィスは希望を作る、100人が多額の借金なしでHBCUを卒業することを可能にさせるのです。この先駆け的なプロジェクトの2年目に、トラヴィスとパートナーシップを組むことに誇りでいっぱいです」

トラヴィスは今回のプロジェクトを自身の基金カクタス・ジャック・ファウンデーションを通して立ち上げ、テキサス州で地域密接型の取り組みに500万ドルを投資する予定だ。更に大型ライブイベントでの安全問題にも関わっていくそうで、イベントの企画や健康、安全に関する様々な分野の専門家らが参加した推奨事項のまとめが作成される予定だ。

昨年11月にはトラヴィス主催のアストロワールド・ミュージック・フェスティバルで、本人のパフォーマンス中に観客がステージに向かって押され10人が死亡する事故が起きていた。「HEAL」ではいくつかのプロジェクトがあり、奨学金事業のほか、イベントの安全な実現に向けてのプロジェクトも組み込まれている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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