北京2022オリンピック冬季大会出場の平野歩夢選手と平野海祝選手が、新潟県庁と村上市役所へ表敬訪問、平野歩夢選手「チャレンジを続けていく」

村上市長に表敬訪問した、平野歩夢選手(写真左)と、平野海祝選手(写真右)

北京2022オリンピック冬季大会スノーボード男子ハーフパイプに出場し、金メダルを獲得した平野歩夢選手と、ハイエアー世界記録を持つ平野海祝選手が10日、新潟県の花角英世知事と新潟県村上市の高橋邦芳市長を表敬訪問した。

同日の午前中、平野歩夢選手と平野海祝選手は、故郷の村上市を訪問。市役所1階の市民ホールにて、高橋市長をはじめ市役所職員は「感動をありがとう」と書かれた大弾幕と拍手で2人を迎え、花束を渡した。

村上市へ金メダルを持ち帰った平野歩夢選手は、「(オリンピックでは)村上市のみなさんの応援があって自分の力を出し切れた」と話し、続いて平野海祝選手は、「北京オリンピックでは、皆さんが現地に来られなくてもSNSなどで応援してもらった。ありがとうという気持ちを村上市に伝えたい」と兄弟で出場し村上市に凱旋できたことの喜びと、地元への感謝の気持ちを語った。

高橋市長は「北京での2人の姿、本当に見事。凄かったという一言に尽きる。日本中、世界中が感動した。本当によくやってくた」と話し2人の偉業を称えた。

髙橋市長との歓談後に開かれた会見で平野歩夢選手は、「小さいころの夢を18年間追い続けることは難しいこともあった」と話し、続いて今後の目標については「具体的なものはまだ無いが、これまで自分が感じてきた事や夢に向かっていきたい気持ちを整理したい。チャレンジしたい気持ちがこれからの夢になるのかなと思う」と話した。

一方、平野海祝選手は、「スノーボードを止めず、すぐに行動に移したい。次のオリンピックは始まっているので、気持ちを切り替えて頑張っていきたい」と、早くも今後の大会などへの意気込みを語った。

また、約半年ぶりに地元に帰ってきたという平野歩夢選手は、「帰ってきてほっこりしている。ゆっくりご飯を食べて休憩したい」と笑顔を見せた。

囲み取材に応じる村上市の高橋邦芳市長(写真左)と平野歩夢選手(写真中央)、平野海祝選手(写真右)、

平野歩夢選手

平野海祝選手

同日午後には両親とともに新潟県の花角知事のもとを訪れ、大会の報告や記念撮影などを行った。花角知事は「感動と喜びを与えてくれた。2人の後に続く子どもたちは夢をもらった。これからもますます活躍を期待したい。心からお祝いを申し上げたい」と2人の功績を称えた。

つづいて花角知事からは、東京2021オリンピック夏季大会のスケートボード種目へのチャレンジについて聞かれた平野歩夢選手は、「やってみたいという思いで挑戦した。誰もやっていない初めての経験だったが、おかげで成長できた。それが力になって、今回(金メダル獲得)につながったと思う」と話した。

また県が鳥屋野潟公園(新潟市中央区)内に屋内型スケートボードパークの建設が進められている事に対して、平野歩夢選手は「みんなに夢や目標を持ってもらいたいという気持ちがあるので、こらからの子どもたちが夢を持ちやすい環境が増えてくれるのはすごく嬉しい」と語った。

続いて平野海祝選手は、「自分も村上市にスケートパークがあり、やりやすい環境の中でトレーニングができた。その環境があるからこそ今の自分がある。子どもたちも夢がかないやすい環境になるので、新潟にいる1人として、すごく楽しみ」と話した。

新潟県の花角英世知事(写真右手前)と面談する平野歩夢選手(写真左から1人目)と平野海祝選手(写真左から2人目)

知事室で記念撮影を行う様子、(写真左から)平野登美子さん(平野選手の母)、平野海祝選手、花角英世知事、平野歩夢選手、平野英功さん(平野選手の父)

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