細胞凍結保存液「NAGASE's Cryopreservation Solution-1」を開発

優れた保存性能 大量サンプル処理・自動化での使用を想定 4月から販売開始予定

2022年3月9日

長瀬産業株式会社

細胞凍結保存液「NAGASE's Cryopreservation Solution-1」を開発 優れた保存性能 大量サンプル処理・自動化での使用を想定 4月から販売開始予定 再生医療EXPO大阪に参考出展

長瀬産業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)は、動物由来成分・DMSO※1不含の細胞凍結保存液「NAGASE's Cryopreservation Solution-1」(ナガセ・クライオプリザベーション・ソリューション1、以下「本製品」)を開発し、2022年4月より販売を開始予定です。3月9日(水)~3月11日(金)に開催される「第8回再生医療EXPO大阪」にサンプルを参考出展します。

製品仕様

「第8回再生医療EXPO大阪」出展(202239()11() 10:0017:00

細胞凍結保存液「NAGASE's Cryopreservation Solution-1」を、インテックス大阪にて開催される「第8回再生医療EXPO大阪」(NAGASEグループ ブース:5-37)で展示します。また、期間中に開催される製品・技術セミナーにて、3月10日に本製品に関するプレゼンテーションを行います。

詳細はこちらから: https://ipjk2022.tems-system.com/exhiSearch/IPW/jp/Workshop

※1 DMSO(ジメチルスルホキシド):一般的に細胞に対してよく使用される有機溶媒の一つ。細胞障害性は有機溶媒の中では低いが、低濃度でも報告例が挙がっている。

※2 NAGASE's Cryopreservation Solution-1 (NCS-1)および従来の保存液(10 %-DMSO含有)を用いてヒト脂肪由来間葉系幹細胞 (AT-MSC)を凍結保存後(-80 ℃で1週間)、培養したところ、NCS-1はDMSO不含であるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない起眠直後の細胞生存性(図1:NCS-1) と経時的な増殖性を⽰した(図2:NCS-1)。(2022年1月時点 ナガセR&Dセンターにて調査)

図1:DMSO含有に劣らない生存性

図2:DMSO含有に劣らない増殖性(左から培養1日目、2日目および4日目)

※3 NCS-1 および従来の保存液(10 %-DMSO含有あるいは不含)を用いてヒト骨髄由来間葉系幹細胞(BM-MSC)を継代して凍結保存後(-80 ℃で2週間) 、細胞生存率を算出した。NCS-1 はDMSO不含であるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない保存性能を示した。さらに、同条件で処理した被検群を融解してそのまま室温で3時間静置後に細胞生存率を算出した。NCS-1 は他のDMSO含有および不含保存液と異なり生存率の低下がほぼないことが確認された(図3:NCS-1)。保存液への長時間暴露において低ストレスであることがうかがわれた。(2022年1月時点 ナガセR&Dセンターにて調査)

図3:細胞へのストレス軽減(左から解凍直後および3時間後)

※4 NCS-1 および従来の保存液(10 %-DMSO含有あるいは不含)を用いて正常ヒト繊維芽細胞(NHDF)を過継代して凍結保存後(-80 ℃で4ヵ月)、細胞数を算出した。NAGASE's Cryopreservation Solution-1 はDMSO不含であるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない結果が確認できた(図4:NCS-1)。また、一般的なDMSO不含保存液では細胞状態や保存期間によって保存性能がばらつく可能性が示唆された。(2022年1月時点 ナガセR&Dセンターにて調査)

図4:ナイーブな細胞に対しても高い保存性能

本件に関するお問い合わせ先

長瀬産業株式会社 URL:https://www.nagase.co.jp/

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ライフ&ヘルスケア製品事業部 ファーマメディカル部 東京営業二課

TEL:03-3665-3287

URL:https://www.nagase.co.jp/pharma/cell_cryopreservation/

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