【新型コロナ】基礎疾患なしの未就学児が死亡 京都府発表

 京都府は10日、新型コロナウイルスに感染していた府内在住の10歳未満の未就学児が亡くなったと発表した。基礎疾患はなかった。死因は不明としている。

2月下旬に発症、自宅療養中

 府の発表によると、この未就学児は2月下旬に発熱したため検査を受け感染が判明した。検査後すぐに熱は収まり、保護者の希望で自宅療養となったが、その後呼吸器に問題が発生。気道が狭まった時に起こる、呼吸時にゼーゼーと音が鳴る「ぜん鳴」がみられたため医療機関を受診。薬を処方され症状が改善した、と保護者から保健所に報告があったという。しかしその後容体が急変したとみられる。

 担当の保健所は、陽性判明日から毎日経過観察を行っており、また保護者からも自宅療養の希望があったため対応に問題はないという見解を示している。府では現在未就学児の発症例が非常に多くなっており、自宅療養中に容体が急変した場合は救急車を呼ぶよう呼びかけた。

 なお10歳未満の死亡は川崎市での報告例に続いて国内2例目とみられる。

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