こだまスイカ出荷始まる 茨城・筑西、桜川

収穫したこだまスイカを見せる栽培農家の飯泉光一さん=筑西市猫島

茨城県筑西、桜川両市の特産品「こだまスイカ」の出荷作業が始まった。栽培農家の飯泉光一さん(70)=筑西市猫島=は10日、出荷直前のこだまスイカを手に「全国でも有名な産地に育った。多くの皆さんに食べていただければ」と作業に当たっていた。

飯泉さんは25歳ごろ、親が始めた栽培を引き継ぎ、ビニールハウス28棟(約70アール)を使って品種「スウィートキッズ」を生産する。昨年12月初めに苗を植え、1月中旬から手作業で授粉をした。「昼夜の寒暖差が大きいと糖度が増す。今年は寒かったが日照量が多く、出来は良い」と飯泉さん。

JA北つくばによると、両市では2日に出荷が始まり、6月に最盛期を迎える。小売価格は5~6個(8キロ)で1箱6千円程度。昨年は両市の生産者143人が計約60ヘクタールで栽培し、約37万箱を販売、売り上げは計約10億4千万円に達した。

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