復興支援の軌跡 「飛行船」活動紹介の写真展 鹿沼

展示される写真と桶田社長

 【鹿沼】東日本大震災の復興支援に取り組んでいるリサイクルショップ「飛行船」(宇都宮市)は11日から、白桑田の同社鹿沼店で「東日本大震災復興写真展-飛行船復興支援プロジェクト11年の軌跡」を開催する。31日まで。

 同社は震災直後から、自社農場で栽培した野菜や地域住民から寄贈を受けた物資を、岩手県釜石市などの被災地に「復興便」として今年2月までに計166回届けてきた。2012年には鹿沼店で被災地の海産物などを販売する物産店をオープンし、現地生産者の販路拡大にも協力してきた。

 写真展の会場となる約660平方メートルの同店倉庫には、支援物資を受け取って喜ぶ人や、漁港で海産物の加工を行う人らを同社社員が活写した写真200枚が並ぶ。被災後に漁師が再び漁に出る姿などは、復興の象徴として大型のパネルで飾っている。

 初日の11日は、会場で午前11時からオープニングセレモニー、午後2時半から追悼式を行う。佐藤信(さとうしん)市長らのメッセージも紹介される。さらに期間中は、被災地から取り寄せた生カキなどの海産物の販売、飲食コーナーも設置する。

 同社の桶田正信(おけだまさのぶ)社長(74)は「これからは支援の第2弾として、被災地の特産品の販路拡大を支援していきたい。引き続き応援の旗を振り続ける」と話した。

展示される写真と桶田社長

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