ついに労使交渉が合意! 162試合開催へ 移籍市場もまもなく再開

日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉がついに合意に達した。合意への障害となっていた国際ドラフトとクオリファイング・オファー制度については、交渉期限を7月25日(現地時間)とすることで合意し、機構側が調停前ボーナスプールを年間5000万ドルまで引き上げるなど、金銭面でさらなる譲歩を見せたことにより、選手会は機構側が提示した条件を受け入れた。オープン戦は日本時間3月18日、レギュラーシーズンは同4月8日にスタートする見込みで、移籍市場もまもなく再開される。

国際ドラフトの導入をめぐって労使交渉が決裂し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーがレギュラーシーズンのさらなる開幕延期を発表してから一夜明けた今日、まずは国際ドラフトの問題を解決するために労使交渉が再開された。両者は今すぐに決めるのではなく、国際ドラフトの導入とクオリファイング・オファー制度の撤廃について、交渉期限を7月25日(現地時間)とすることで合意。この期限までに選手会が国際ドラフトの導入に同意すれば、2024年から国際ドラフトが導入され、選手会が拒否し続ければ、国際FA契約とクオリファイング・オファー制度は現状維持となる。

その後、主に金銭面の条件について労使交渉が行われ、機構側はぜいたく税の上限ライン、最低保証年俸、調停前ボーナスプールの金額について、それぞれ条件を引き上げて選手会に譲歩。そのうえでレギュラーシーズンを162試合開催するための交渉期限が日本時間3月11日午前5時(現地時間3月10日午後3時)であることを通告し、選手会は機構側からの最終提案を受け入れることを決めた。

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、オープン戦は日本時間3月18日(もしくは19日)、レギュラーシーズンは同4月8日にスタートする見込み。レギュラーシーズンは162試合開催となり、開幕が1週間遅れる分は9イニング制のダブルヘッダーなどで消化されるようだ。新しい労使協定がオーナーと選手会によって批准され次第、トレードやFA契約といった移籍市場の動きも再開される。レギュラーシーズン開幕に向けて、慌ただしい1カ月がついに始まる。

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