選手会が26対12で機構側の提案を受け入れ 日本時間4月8日開幕へ

日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉がついに合意に達し、日本時間4月8日レギュラーシーズン開幕への道が開かれた。米メディアの報道によると、選手会は機構側からの最終提案について投票を行った結果、賛成26、反対12で機構側の提案を受け入れることを決定。労使協定の締結には双方による批准が必要であるものの、これは形式的な手続きであり、問題なく完了するとみられている。99日間にわたるロックアウトにようやく終止符が打たれた。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーがレギュラーシーズン開幕の再延期を発表した翌日、交渉決裂から一転して念願の交渉合意に至った。機構側は最終提案のなかでぜいたく税の上限ライン、最低保証年俸、新設される調停前ボーナスプールについてさらに条件を引き上げ、選手会に譲歩。今回の労使協定の有効期限は5年間であり、ユニバーサルDHの導入、ドラフト上位指名権の抽選制度、有望株のサービスタイム操作対策、12球団によるポストシーズンなども含まれている。前日の交渉決裂の原因となった国際ドラフトは、7月まで交渉期限を延ばし、引き続き話し合いが行われることになった。

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、機構側の最終提案に対し、選手会役員8名は満場一致で反対したものの、30球団中26球団が賛成し、トータルでは賛成26、反対12で機構側の提案を受け入れることが決まったという。各球団の選手たちがこれ以上労使交渉を引き延ばすよりもプレーを再開することを望んだ結果、交渉合意に至った。

レギュラーシーズン開幕は日本時間4月8日が予定されており、当初の予定から1週間遅れでの開幕となる。最初の1週間分の試合は再設定され、162試合制のシーズンが開催される。「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は、9イニング制のダブルヘッダーが復活し、延長戦を無死二塁からスタートするタイブレーク制は廃止される予定であることを伝えている。

正式に労使協定が成立したあとは、いよいよ移籍市場の動きが再開する。カルロス・コレア、フレディ・フリーマン、クリス・ブライアント、トレバー・ストーリーなど、まだ200人以上のFA選手が市場に残っており、トレードなども含め、シーズン開幕までの4週間、慌ただしい日々が続きそうだ。

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