Kis-My-Ft2が新たな道を模索する日々――「初心を忘れないようにしたい」

フジテレビで本日3月11日放送の「連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME」(深夜0:55、関東ローカル)は、デビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2特集の第2話。バラエティー、ドラマ、舞台など、さまざまなフィールドでの活躍が目覚ましい彼らが、新たな道を模索する日々を追う(FODプレミアムでは、放送直後から独占配信)。

藤ヶ谷太輔が挑戦の場として選んだのは、ミュージカル。2019年に自身初となるミュージカル「ドン・ジュアン」で主演を果たした。演じたのは、多くの女性を魅了する希代のプレーボーイ、ドン・ジュアンだ。その繊細かつ色気あふれる熱演が好評を博し、2年ぶりとなる再演が決まった。

そんな待望のミュージカルで再び舞台に立つこととなった藤ヶ谷は、芝居や歌のみならず、ダンスや殺陣(たて)の稽古にも余念がない。本番前日の最終リハーサルは12時間にもおよび、稽古を終える頃にはすでに疲労困憊(こんぱい)。藤ヶ谷はどんな思いで役と向き合うのか? その挑戦が再び幕を開ける。

一方、高いダンススキルを持ち、グループでは振り付けも担当する千賀健永は、アリーナツアーに向けて、1人模索していた。ダンスナンバー「Girl is mine」の振り付けを一新することになり、納得のいくダンスが完成するまで、決して妥協を許さない。「進化し続けているものをファンの皆さんの前で見せて、やっぱりキスマイってかっこいいんだなって思ってもらえるようなダンスを作りたい」と告白。完成した振り付けをメンバー全員に教える様子も明らかになる。

そして、グループ最年長の北山宏光も新たなチャレンジをしていた。新曲「Fear」のライブ用映像の演出だ。事前に伝えていたイメージを基に描き起こされた絵コンテを見た北山は「画面に映って1発目で目がドンッてあった方がインパクトある。狙いとしては、“気持ち悪い”映方がいいんですよ」と修正を依頼。「結局何も印象に残らないのが一番つらい」と話し、アイドルが持つイメージとはかけ離れた映像を追求する。北山が特に重要視していたのは、楽曲の世界観で、切ないメロディーに潜む、恐れや闇を表現する方法を探っていた。

さらに、北山は、10周年をどう捉えているのか問われると「個人的にはまだ10年だからって感じなんですよね。時代によってすぐパンッて変われる勇気もずっと持っていたいし、だけどもともとはジャニー(喜多川)さんにつくってもらったグループだから、その時の初心を忘れないようにしたい」と恩師への思いも口にする。

Kis-My-Ft2は2005年に結成され、念願かなってCDデビューできたのは2011年。6年という長い歳月を費やし、そんな当時のことを振り返って、北山は「ジャニーさんがなんでこのグループつくって、どういうふうになっていってほしいか、ちゃんとした説明受けてないんですよね。でも、絶対に理由があるはずなんですよ。たぶん、そこにグループとしてもう1個上にいくヒントがあると思う」と前を向く。

「Episode2 模索」では、現状に満足することなく挑戦し、貪欲(どんよく)に表現を模索し続ける7人の姿を映し出す。

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