株式会社スマートロボティクスは、専用タブレットをワンクリックするだけで、ロボット本体のセンサーが自己位置と走行路を検出して自律走行する殺菌灯搭載ロボット「SR-UVC」モデルCの開発、販売を始めた。
ワンクリックの自律走行除菌ロボットは珍しいといい、医療従事者や院内清掃スタッフの感染リスク・心理的負担が軽減されるとしている。
この殺菌灯搭載ロボットはUV-C 254nm波長の紫外線を360°方向と床面に照射して、除菌作業を行う。自律走行のモデルCはレーザーセンサーによる障害物検知、三次元カメラによる空間障害物検知、安定走行振動吸収サスペンションを新たに搭載したうえ、大きさを縦40cm、横50cm、高さ1m68cm、重量は55kgと従来の遠隔操作方式とほぼ同じコンパクトサイズに抑えた。
医療機器だけでなく、手の行き届かない天井や壁、床、リネン類やカーテンも照射できる。導入病院の聞き取り調査では除菌にかかる院内スタッフの時間が約70％減り、人件費換算で500床の場合、年約500万円、1000床の場合は年約1000万円削減されるというシミュレーション結果が得られたという。
人を検知した場合、すぐに照射をストップさせる人工知能（AI）人影検知機能など安全性も確保。医療機関でのロボット活用は進んでいないとして、販売にあたっては不安の解消のため、オンライン製品説明申し込みや体験デモ申し込みを設けるとしている。
