韓国映画「サムジンカンパニー1995」  西京シネクラブが3月19日に上映

 1990年代の韓国・ソウルの大企業を舞台に、女性社員が会社の不正に立ち向かう姿を描いた映画「サムジンカンパニー1995」(2020年、韓国)が、3月19日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で山口県内初上映される。時間は、午前10時半、午後2時、7時からの3回。

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 監督・脚本を手掛けたのは、1980年生まれのイ・ジョンピル。ベルリン国際映画祭で上映された短編映画「火をつけろ」(2007年)の後、「全国のど自慢」(2013年)で長編映画デビュー。韓国伝統芸能パンソリ初の女性歌手となったチン・チェソンと師匠の波乱に満ちた人生を描いた「花、香る歌」(2015年)は、国内外で話題となった。

 本作は、1991年に斗山電子が洛東江に有害物質フェノールを流して問題になった事件をストーリーの主軸に据えている。韓国で「グローバル元年」と位置付けられ、英語教育熱に沸いた1995年当時の世相を描いた。

 大企業サムジン電子に勤務する高卒の女性社員イ・ジャヨンたち3人は、能力があってもお茶くみや書類整理など、雑用ばかり押し付けられていた。しかし、そんな彼女たちにもチャンスが到来する。会社の方針によってTOEICで600点を超えたら「代理」という肩書を与えられることに。英語の勉強に励む中、会社の工場から有害物質の汚染水が川に流出しているのを彼女たちは目撃。証拠を隠ぺいしようとする会社の対応に疑問を抱き、解雇の危険も顧みず、力を合わせて真相解明に向けて奔走する。

 前売り券(電話受付のみ)は一般1500円。当日券は一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。予約・問い合わせは、主催の西京シネクラブ(TEL083-928-2688)へ。

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