再稼働認めない知事を 脱原発訴える 上越市でメモリアル・スタンディング

 「なくそテ原発・柏崎大集会」実行委員会は11日、県内外各地でメモリアル・スタンディングを行った。新潟、群馬の市民団体が19地域で原子力発電所の再稼働反対を訴えた。

 上越市のかに池交差点では「つなげよう脱原発の輪上越の会」(植木史将代表)が参加。約30人が「ストップ柏崎原発」「福島忘れない」などと書かれたパネルやプラカードを掲げ、原発の危険性や再生可能エネルギー推進をアピールした。

震災発生時刻に黙とうをささげる参加者

 5月に行われる新潟県知事選は、柏崎刈羽原発の再稼働問題が焦点の一つとなる。スタンディングでは再稼働を認めない考えの知事選出を訴えた。

 ロシア軍の侵攻でチェルノブイリ原発が電源喪失という現実を前に、同会の植木代表(45)は「原発の危険性をリアルに感じる。市民には再稼働が争点となる県知事選を機に、あらためて脱原発を考えてほしい」と願った。

 東日本大震災発生時刻の午後2時46分には、犠牲者に1分間の黙とうをささげた。

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