【北京パラリンピック・3/12◆本日の競技をピックアップ】アルペンスキー・村岡桃佳が全5種目メダル獲得を懸けて最終種目に挑む!

アルペンスキーは女子の最終種目、回転が行われる。大回転と同じく2回滑り、合計タイムで順位を競う。最も旗門が多く、細かいカーブを連続して素早くターンしていく技術が求められる。注目はやはり村岡桃佳。前日の大回転を逆転で制し、今大会で手にしたメダルは金3、銀1個に。2018年平昌大会に続く全5種目メダル獲得を懸けて最終種目に挑む。今大会のパフォーマンスからいってメダルはまず間違いないだろうが、できれば金メダルで有終の美を飾りたいところ。ライバルは、スーパー複合後半の回転で村岡を逆転し、金メダルをつかんだアナレーナ・フォルスター(ドイツ)、大回転銀メダルで1回目のタイムは村岡を上回った劉思彤ら中国勢。立位は大回転7位で回転を得意にしている本堂杏実に期待。視覚障がいは、村岡と同じく全種目メダルに王手をかけている朱大慶(中国)に注目。

クロスカントリーは男女の中距離が行われる。立位と視覚障がいの走法はフリー、距離は男子12.5km、女子10km。座位の男子は10km、女子は7.5kmで競う。期待はやはり男子立位20kmクラシカルを制し、冬季パラリンピック日本男子最年少の金メダリストとなった川除大輝。9日に行われたスプリントは準決勝のレース中盤でほかの選手にスキー板を踏まれて転倒し、大きくタイムロス。諦めずに先頭集団を追ったものの準決勝通過の3位以内に届かず、決勝進出を逃した。しかし、スピードは、体格を生かして一気に加速する外国勢に負けなかったし、気温の上昇による雪質の変化にも十分対応できていた。スピードも持久力も必要な中距離は、メダル争いに加わるだろう。ほかに男子立位の岩本啓吾、男子立位でバイアスロン3種目に出場し、クロスカントリーは今大会初レースとなる佐藤圭一、男子視覚障がいの有安諒平、男子座位の森宏明、女子立位の岩本美歌、出来島桃子が出場。それぞれ最後の個人種目になるだけに、力を出し切ってほしい。

車いすカーリングは決勝が行われ、頂点に立つチームが決まる。決勝に進んだのは、中国とスウェーデン。平昌大会金メダルの中国は地元での連覇、過去2大会で銅メダルを獲得しているスウェーデンは初の金メダルに挑む。中国は予選リーグ連敗スタートの後、8連勝で1位通過。準決勝では、2006年トリノ大会から2014年ソチ大会まで3連覇の実績を持つカナダに9-5で圧勝し、完全に波に乗っている。一方、予選リーグ3位のスウェーデンは、準決勝で2位スロバキアと対戦。大量得点するビッグエンドはなかったものの、終盤の3エンドで同点に追いつき、逆転し、突き放して勝利し、勝負強さを発揮した。予選リーグではスウェーデンが勝っているが、中国にとってそれが今大会最後の黒星。初黒星を喫したカナダには準決勝で雪辱を果たし、全チームに勝利しての金メダルに王手をかけている。自国の観客の前で歓喜の瞬間を迎えることができるか?

アイスホッケーは3位決定戦が行われ、韓国と中国が対戦する。平昌大会銅メダルの韓国は、予選リーグA組ではアメリカとカナダに完敗し、準決勝でもカナダに再び敗れたが、国際的な実績はB組のチームより上。連続メダルは逃せないところだ。一方、初出場ながらB組を全勝で突破した中国は、予選リーグ最多得点を挙げた申翼風(中国)らを軸に初のメダルを狙う。準決勝ではアメリカに11-0と力の差を見せつけられたが、地元でのメダル獲得へモチベーションは落ちていない。メダルを懸けたアジア対決を制するのは?

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