名左腕カーショウは今季もドジャース! 1年契約で合意との報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ドジャースは自軍からFAとなっていた先発左腕クレイトン・カーショウと1年契約を結ぶことで合意したようだ。サイ・ヤング賞3度、最優秀防御率5度といった輝かしい実績を誇るカーショウは、現役引退や地元球団のレンジャーズ移籍の可能性も取り沙汰されていたが、今季も引き続きドジャースでプレーすることに。身体検査完了後、正式にドジャース残留が発表される見込みだ。

現在33歳のカーショウは14年間のメジャー生活で最多勝3度、最優秀防御率5度、最多奪三振3度を含む通算185勝84敗、防御率2.49、2670奪三振を記録。2011年、2013年、2014年と3度のサイ・ヤング賞に輝き、2014年にはサイ・ヤング賞とMVPを同時受賞している。

しかし、2016年以降は毎年のようにコンディション面に問題を抱えており、200イニング以上を投げたシーズンは2015年が最後。2016年以降の6シーズンで規定投球回をクリアできたのは2度だけ(2017年と2019年)だけである。昨季は左肘の炎症に悩まされ、22先発で10勝8敗、防御率3.55に終わったが、防御率はメジャー1年目の2008年(防御率4.26)を除けば自己ワーストの数字だった。

とはいえ、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実な名左腕であり、ドジャースにとって貴重な戦力であることは間違いない。通算200勝まであと15、通算3000奪三振まであと330に迫っており、前者は早ければ今季中、後者も順調にいけば来季中に達成し、殿堂入りの可能性をさらに確固たるものとするだろう。ドジャー・ブルーのユニフォームを着続けることを選択した今季、どんなピッチングを見せてくれるか注目だ。

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