任期満了に伴う大田原市長選は13日告示される。4選を目指す無所属で現職津久井富雄(つくいとみお)氏(72)=自民、公明推薦=をはじめ、いずれも無所属新人で前県議相馬憲一(そうまけんいち)氏(64)、前市議星雅人(ほしまさと)氏(37)、市議鈴木隆(すずきたかし)氏(63)の計4人が立候補する予定。
津久井氏は「地方債残高を減らすなど49億円、財政改善した。健全化に目鼻が付いた」とし、今後、過疎指定を受けた湯津上、黒羽地区など市周辺部の地域活性化策や野崎地区の道の駅構想などに取り組む考え。
相馬氏は「市の財政は経常収支比率が県内で2番目に高い。第三者委員会をつくり、歳出超過をなくす」とした上、侍塚古墳の公園化など歴史を生かした観光誘客や、産業団地造成による地域振興を訴えている。
星氏は、行財政改革に伴った市民負担増を批判し、「国民健康保険(国保)と介護保険の特別会計の基金には余裕がある。国保税と介護保険料を引き下げる」と主張。市民と取り組む公園造りにも力を入れる。
鈴木氏は、36年間、国家公務員として中央省庁や政府関係機関で組織運営してきた経験を強調し「国から追加予算を取って、財政を補充する。ふるさと納税を増やし、企業誘致で財政の安定を図る」と主張する。