アオサ収穫が本格化、5月ごろまで 島内のスーパーや直売所で販売 長崎県・対馬

網に付いたアオサを摘み取る女性=対馬市美津島町加志地区

 長崎県対馬市美津島町加志地区でアオサの収穫が本格化している。浅瀬に敷き詰められた網にはアオサがびっしり。みずみずしい緑が、対馬の海や山に映えている。
 同地区では、昨年秋ごろから十数戸が種付けした網を河口付近の浅瀬に張り巡らせて準備。今年の収穫は2月ごろから始まり、5月ごろまで続くという。地元の女性が腰をかがめ、網にびっしりついたアオサを丁寧に摘み取っている。
 同地区で採れた生アオサは、島内のスーパーや直売所で販売。みそ汁や吸い物のほか、天ぷらやつくだ煮、湯通しして酢じょうゆで食べるとおいしいという。
 アオサ漁を始めて約50年の70代女性は「加志は山に囲まれ水がきれいなのでいいアオサができる。栄養もあるのでぜひ食べてほしい」と話した。


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