相次ぐ民間企業の“制裁” ディズニーもロシアでの全事業停止 「深刻化する人道危機」で決断

ディズニーが、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、ロシアにおける全ての事業を停止した。先月24日にウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ侵攻を指示したことを受けて、ロシアでの映画の劇場公開を中止していた同社が、今回その他全ての事業の一時的な停止を発表したかたちだ。

ディズニーは発表した声明の中で、ウクライナの港町マウリポリでは産科病院が爆撃されるなど市民へ向けた戦争犯罪の可能性がある砲撃を含む「ウクライナへの留まることを知らない攻撃と、深刻化する人道危機」により決断を下したとして、「ロシアにおける全事業の停止へ向けた手段をとります。コンテンツや製品のライセンス、ディズニー・クルーズ・ライン、ナショナルジオグラフィック誌と関連ツアー、地元での番組制作やテレビチャンネルを含みます」と説明した。

なお、直ちに活動を停止する事業がある一方でテレビチャンネルや製品ライセンスに関しては契約上の事情で停止までに時間がかかるとしている。また社員達の雇用は継続するといい、非営利団体のパートナー達と協力し、難民の救援にあたるという。

ディズニーのほかにも、これまでにアマゾンやネットフリックスなどがロシアでの事業縮小を発表している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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