高田城址公園で桜の手入れ見学、体験 保全の大切さ学ぶ 桜プロジェクトJ

 上越市高田城址公園の桜保全活動に取り組む市民団体「桜プロジェクトJ」は12日、同公園の桜見本園で本年度最後の活動を行った。桜の剪定(せんてい)体験や「桜守(さくらもり)」による折れ枝、枯れ枝の除去作業見学を通じて、保全の大切さや多くの人によって桜が咲いていることを学んだ。

 講師は、同公園の桜保全活動に当たる「桜守」の小山秀さんらが担当。枝折れの調査と被害に遭った木の手入れの実演、剪定作業の講習と体験を行った。

参加者は桜の剪定作業も体験。正しい位置で切ることなど、桜守の教えを実践した

 剪定では、切り口から生える若芽「ひこばえ」、木の胴から生える「どうぶき」を切るにあたり、枝と幹の境目で、切り口が早く治る位置を正しく見極める大切さを解説。切る位置を誤ると木に負担を与え、菌に感染する恐れがあると指導し、参加者と作業を行った。

 同団体リーダーの鈴木敏男さんは「本年度は新型コロナの影響があったが、予定通りに活動できた」と振り返り「活動を通じて、桜保全に関する知識を身に付けた人も増えてきた。より多くの人に、桜がきれいに咲くため、たくさんの人が尽力していることを知ってもらい、協力してもらえたら」と願った。

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