神奈川県平塚土木事務所は、県道611号「大山バイパス」(全長約3.0キロメートル)が3月20日に全線開通すると発表した。開通により、県が「新たな観光の核」とする大山へのアクセス向上や路線バスの定時性確保が期待される。
バイパス工事は1991年度に始まり、2011年3月までに伊勢原市大山-同市子易間(約1.6キロメートル)で供用を開始していた。
今回開通するのは同市子易-同市三ノ宮間の約1.4キロメートル。同市三ノ宮で県道612号と接続し、新東名高速道路伊勢原大山インターチェンジ(IC)とのアクセスが向上するという。
バイパスの総事業費は約80億円。片側1車線で車道の幅員は約7.2メートル。北側には幅員約2.5メートルの歩道も整備するとしている。
県は大山を横浜や鎌倉などに次ぐ「新たな観光の核」に位置付けており、完成したバイパスを大山への誘客につなげる狙いがある。