「足女どら焼き」最終出荷 足利高と統合、役割終え… 足利・香雲堂本店

「足利女子」の焼き印が押された「足女どら焼き」

 和菓子製造販売の香雲堂本店(足利市通4丁目)が足利女子高同窓会「八千草会」向けに受注生産・販売してきた「足女(あしじょ)どら焼き」が13日、最終出荷を迎える。

 同校のセーラー服の襟をモチーフにした台形の中に「足利女子」の文字と二つの星をあしらった焼き印を押した足女どら焼きは、2006年度の学校祭「星雅祭」で初登場したという。その後、同会の総会や役員会、クラス会開催などの折々に茶菓として利用され、「懐かしい」と同窓生の好評を得てきた。

 しかし、同校は今春、足利高と統合。同会は13日に解散総会を開くことにし、最後の発注として1600個を依頼した。

 これを受け足利市田中町にある同社工場では12日、どら焼き作りがフル稼働で行われ、小泉直哉(こいずみなおや)製造部長(39)があんを詰める前の皮一枚一枚に丁寧に焼き印を押していった。

 小泉さんは「折々に注文を頂いていたので、これが最後かと思うと寂しい。今後も新しい足利高のお役に立てることがあれば協力したい」と話していた。

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