ツインズがカイナーファレファ獲得 レンジャーズとトレード成立

日本時間3月13日、ツインズはレンジャーズへミッチ・ガーバーを放出し、アイザイア・カイナーファレファとロニー・エンリケスの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。ツインズはアンドレルトン・シモンズがFAとなったため正遊撃手の補強を必要としており、デレック・ファルビー編成本部長は「我々が本当に気に入っている選手だった」と話している。好守の遊撃手を獲得するために対価は決して小さくなく、2019年にシルバースラッガー賞を受賞した強打の捕手ガーバーを放出した。

現在26歳のカイナーファレファは昨季レンジャーズで158試合に出場して打率.271、8本塁打、53打点、20盗塁、OPS.669を記録。2018年にメジャーデビューし、最初の2シーズンは捕手と内野手を兼任しながらユーティリティ的に起用されていたが、正三塁手を務めた2020年にゴールドグラブ賞を受賞し、遊撃へコンバートされた昨季も守備防御点+10と安定した守備を見せた。

カイナーファレファとともにツインズへ移籍するエンリケスはドミニカ共和国出身の21歳の右腕で、昨季はA+級とAA級で合計21試合(うち16先発)に登板して93回2/3を投げ、5勝7敗、防御率4.71、105奪三振を記録。「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングではツインズの20位にランクされた。90マイル台後半に達する速球への評価が高く、早ければ今季中にメジャーデビューする可能性もありそうだ。

現在31歳のガーバーは新天地レンジャーズで強打の正捕手として期待される。メジャー3年目の2019年に93試合で打率.273、31本塁打、67打点、OPS.995と大ブレイクしてシルバースラッガー賞を受賞したものの、翌年は故障もあって23試合で打率.167と大不振。昨季も故障に悩まされたが、68試合で打率.256、13本塁打、34打点、OPS.875と強打復活の兆しを見せており、故障さえなければコリー・シーガーやマーカス・セミエンとともに打線の中軸を担うことになるだろう。

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