菊池雄星がブルージェイズへ! 総額3600万ドルの3年契約との報道

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ブルージェイズはマリナーズからFAとなっていた先発左腕、菊池雄星と3年3600万ドルで契約合意に至ったようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、年俸は今季が1600万ドル、来季と2024年は各1000万ドル。現在30歳の菊池は2018年オフにポスティング制度を利用してマリナーズと契約したが、今オフ、マリナーズは今後4年間の球団オプションを行使しないことを選択し、菊池も1年契約のオプションを行使せず、FAになることを選択していた。

菊池はメジャー3年目の昨季、マリナーズで29試合に先発して157イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.41、163奪三振を記録。前半戦は好調で、自身初のオールスター・ゲームにも選出(出場辞退)されたものの、後半戦に失速し、シーズントータルでは高額年俸に見合わない平凡な成績に終わった。メジャー3年間の通算成績は70先発で15勝24敗、防御率4.97となっている。

ブルージェイズは今オフ、昨季サイ・ヤング賞のロビー・レイ、昨季14勝のスティーブン・マッツという2人の左腕がFAとなって流出し、先発投手の補強を必要としていた。すでにレイに代わるエース格の投手としてケビン・ゴーズマンを獲得しており、菊池は昨季150回2/3を投げて14勝7敗、防御率3.82をマークしたマッツの穴を埋める役割を担うことになる。ブルージェイズは昨季だけでも前年低迷していたレイとマッツを復調させた実績があり、菊池にもブレイクの期待がかかる。

菊池は新天地ブルージェイズでホゼ・ベリオス、ゴーズマン、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、アレック・マノアに次ぐ先発5番手を担うことが予想される。ロス・ストリップリングやネイト・ピアソンといった先発候補も控えており、ローテーションの座を死守できるか、そしてブラディミール・ゲレーロJr.ら強力打線の援護を受けてどこまで勝ち星を伸ばすか注目したい。

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