FA契約が次々に成立 ホゼ・イグレシアスはロッキーズと契約合意

3カ月以上に及ぶロックアウトが終了し、メジャーリーグでは移籍市場が再開。日本時間3月13日もFA契約の合意が次々に報じられている。昨季エンゼルスとレッドソックスでプレーしたホゼ・イグレシアスはロッキーズと1年500万ドルで合意。FAのトレバー・ストーリーに代わって正遊撃手を務めることになりそうだ。これに加え、救援右腕ジョー・ケリーがホワイトソックスと2年契約、ユーティリティのジョシュ・ハリソンがホワイトソックスと1年契約+オプション1年、ベテラン捕手ロビンソン・チリノスがオリオールズと1年契約で合意した。

ロッキーズがイグレシアスを獲得したことにより、ストーリーがロッキーズと再契約を結ぶ可能性は完全に消滅したと言えそうだ。現在32歳のイグレシアスは昨季エンゼルスとレッドソックスで合計137試合に出場して打率.271、9本塁打、48打点、5盗塁、OPS.701を記録。最大の武器である守備面ではキャリアワーストの守備防御点-22に終わるなど、衰えが目立ち始めている。

ホワイトソックスはケリーを獲得し、ケンドール・グレイブマン、クレイグ・キンブレル、リアム・ヘンドリックスが並ぶ豪華ブルペンをさらに強化(ただし、キンブレルはトレード要員であることが報じられている)。現在33歳のケリーは昨季ドジャースで48試合に登板し、2勝0敗2セーブ、13ホールド、防御率2.86をマークした。

ホワイトソックスはハリソンも獲得。1年550万ドル+球団オプション1年の契約であることが報じられている。現在34歳のハリソンは内外野を守れるユーティリティ性が魅力で、昨季はナショナルズとアスレチックスで合計138試合に出場して打率.279、8本塁打、60打点、9盗塁、OPS.741を記録。新天地ホワイトソックスでは正二塁手としての起用が有力だ。

ロースターの40人枠に捕手が1人もいなかったオリオールズはチリノスを獲得し、有望株アドリー・ラッチマンが昇格するまでの「つなぎ役」を確保。年俸90万ドル+出来高7万5000ドルの契約であることが報じられており、トレード時に10万ドルのボーナスが支払われるという。現在37歳のチリノスは昨季カブスで45試合に出場し、打率.227、5本塁打、15打点、OPS.778を記録した。

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