沖縄のキク出荷ピーク 彼岸に欠かせない県産品 ANAカーゴ臨時便が成田へ

 春の彼岸に向けた沖縄県産キク類の出荷が最盛期を迎え、県花卉(かき)園芸農業協同組合(前川亮一組合長)は12日、ANAカーゴの貨物専用機による臨時便で成田空港へ輸送した。3月は定期航空便も含めキク類18万5千ケース、葉ものなどその他1万ケースの総額16億円分を出荷する見込み。

 同組合によると、3月の小菊生産は沖縄が全国シェアの99%を占め、彼岸には県産品が欠かせないという。今年は天候の影響もなく、順調な生育で品質もよく、計画通りの出荷になっている。この日は貨物専用機に4千ケース、約80万本分の花卉を積み込んだ。前川氏は「最近の沖縄は寒く、開花の影響も懸念したが、生産者の経験と知識で影響なく出荷できている。沖縄の花で先祖供養をしてほしい」と全国へ向けアピールした。

(小波津智也、写真も)

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