実は死角が広い路線バス、低速でも衝撃…自転車は注意を 川崎で中学生に交通安全教室

バスに乗車して急ブレーキも体験した交通安全教室=川崎市立田島中学

 バスの実車を使った交通安全教室が、川崎市立田島中学校(川崎区小田)で開催された。自転車移動が多くなる中学生にルールやマナーを解説し、新型コロナウイルス対策として校庭での様子を教室に中継して行われた。

 川崎署によると、川崎区では交通事故の4割近くが自転車絡み。2月25日に行われた安全教室では、川崎鶴見臨港バスがバス2台を校庭に持ち込み、運転手の死角になる場所や、自転車で交差点に飛び出す危険性について解説した。生徒が乗車する中で急ブレーキ操作も行い、低速でも大きな衝撃になることなどを学んだ。

 講師を務めた川崎鶴見臨港バス研修センターの石戸谷典幸所長は「バスの運転手は視界が良いと思われがちだが、死角がとても広いことを運転手目線で体験してもらえれば」と話した。

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