【前編】「若きカリスマヒーラー」として注目を集めるyujiさんって、一体どういう人?

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文/井尾 淳子

口コミだけで評判が広まり、現在は鑑定予約が1,500人待ち。9月25日には幻冬舎より初の著書本『めくるだけ聖地巡礼 PowerBook 星の巡礼 カミーノ編』が発売。「若きカリスマヒーラー」としてにわかに注目を集めるyujiさんって、一体どういう人? ご本人のこと、悩みを解決するヒント……などなど、気になること、全部お聞きしました!

PCのHTMLコードを書き換えるように、 クライアントの情報を読み解くセッション

—現在、ウェブマガジンで星占いの連載も好調なyujiさん。
ということは、セッションでは主に、占いをなさるのですか?

「占術という技法は使いますが、厳密には占い師ではないですね。当てる・当てないではなく、上にいる人にアクセスをして、その内容をクライアントにお伝えするだけなので」

—yujiさんいわく、「自分は、“ひとり審神者(さにわ)”のようなもの」。審神者とは、古代の神道の祭祀において神託を受け、人々に伝える役職のこと。

「かつては巫女さんが神を降ろす媒体となり、審神者がその神、神託が本物かどうかを確かめる役割をしていました。現代社会において、その役割をひとりで行っているという意味で、僕の職能はひとり審神者に近いのかなと思っています。ちょっと、手をいいでしょうか(と、こちらの手の上に自らの手をかざす)。ピリピリするとか、温かいとか、何かわかりますか?」

—あ、今何か、なでられたような感覚がありました!

「はい。昔から特異体質というか、自分の手からオーラとはちがう、別の波長が出ているのはわかっていたんです。いわゆるSuicaのような非接触体リーダー機能が手に備わっているので、それを使ってクライアントの情報を読み取っていきます。さらに生年月日などから個人チャートをつくり、上からのメッセージと照らし合わせて精査をとる、というのが僕の鑑定の方法ですね」

—yujiさんのいう「上」というのは、いわゆる御神託のことですか?

「そう、僕は “上司”と呼んでいますが(笑)。セッションについては、いわゆるPCのHTMLコードをイメージしていただくと、もっとわかりやすいかもしれませんね。みなさんが通常見ているのは、ビジュアル化されたPCの画面ですが、ホームページのソースを開くと、意味の分からない文字列がたくさん出てきます。

そこをちょっといじると、見えるビジュアルがガラッと変わるというのがwebサイトのしくみ。つまり、この目に見えているビジュアルが現実世界で、裏にあるコードが目に見えない領域の世界と思ってください。僕はそこにアクセスして、クライアントのお悩みの原因になっているコードを観て、必要に応じて書き換えるわけです。すると病気や怪我、運命的なものがクククッと変わっていく。

たとえば実際にセッションしたクライアントでいうと、猫が潜在的に怖い、という方がいました。猫を見るだけで吐き気がするほど、怖いと。それは前世からのトラウマで、山猫に食われたとか、攻撃されたという、強烈な苦しみの体験記憶に由来しているんですね。でも頭の中のコードを書き換えた結果、もう猫を見ても大丈夫になりました。あと、お酒を飲むと暴言を吐いたり、散財したりしまうという人もいました。その方もセッションでソースコードを書き換えた結果、お酒を受け付けない体になりました」

ヒーラーの資質に気づきながらも、 べつの生き方にこだわっていた

—興味深い! ちなみに「手から何かが出ている」という自覚は、いつからあったのですか?

「最初に気づいたのは、中学生くらいの時です。ヒーラーの素質があることは薄々わかってはいたんですが、その能力を開発するつもりも、今の仕事をする気も、じつはまったくありませんでした。まだ江原啓之さんも世に出る前で、スピリチュアルという言葉もなかったし、目に見えない世界は怪しげというか、オドロオドロしい霊界通信みたいなイメージだったんです。

自分の役目を本格的に知ったのは20歳くらいの時で、とある高僧に出会い、“あなたにはそういう能力があって、時期が来たら、本格的に世に出さなければいけなくなるよ”と教えてもらいました。

それでも、“怪しい人”に見られたくない! という抵抗が強くて、どうしてもすぐには受け入れられませんでした。実家がギャラリーだったこともあって、デザインやアートとか、ものづくりのほうに進みたかったんです。

“目に見える世界のほうがカッコいいし、手からビームが出るお兄ちゃんになるのはヤバイんじゃない?”と(笑)。で、高校卒業後はイタリアでデザインの勉強を学ぶべくフィレンツェに行き、すぐに語学学校に入りました」

—高校を出てすぐ単身渡伊とは、すごい勇気ですね。

「イタリア語は“チャオ!”しかわからない状態でしたが、現地でイタリア人が、かわいい女の子を口説いている姿を見て、ものすごく悔しかったんですよ(笑)。そのモチベーションから、半年で語学学校の上位クラスに入り、1年後にはイタリア人と口喧嘩で負けないくらいにまでなりました。

午前中は語学学校、午後は行きつけのカフェにいき、カウンターで、イタリア人のおじさんとマンツーマンで新聞を見ながら、わからない言葉を全部聞いて、教えてもらったんです。言葉に不自由しなくなったので、ミラノに居を移し、結果的に特待生で大学院に行きまして。卒業後は、現地のデザイン事務所で働いていました」

—現在yujiさんがヒーラーとしてセッションを行う傍ら、デザインの仕事も続けているのは、そういう背景があったからなのですね。

「ソファーのデザインとか、3Dメガネのデザインとか、面白い仕事もたくさんさせてもらいましたが、6年ほどイタリアに住んでみて、ある時限界を感じたんです。ミラノのデザインの世界というのはじつはとても狭くて、活躍できるデザイナーのパイが少ない、という現実も次第にわかってきて。

今の職場でそこそこの安定をのぞむより、もっと変化の中に飛び込まないと自分は成長しないのでは、と感じて、帰国することにしました。僕、もともとドS体質なので(笑)」

撮影:yuji

「イタリア帰りのデザイナー」から、 ヒーラーに転身した理由

—帰国後も、ヒーラーの活動を決意するまでには、かなりの波乱万丈があったというyujiさん。

「知人のIT起業の立ち上げに関り、その会社で働き始めたのですが……。立て続けに、“これでもか!”とばかりに苦難が降りかかってきました。会社のプロジェクトにクレームが来る、当時の恋人とは修羅場になる、身内がケガをする、朝起きたら家にシロアリが出て、顔の半分を這っている……などなど。目黒区なのに、シロアリですよ? まるでヒッチコックの映画みたいでした。

つまりそれは、“お前の進む道はそっちではないだろう!”という、今の“上司”からの警告だったんですね。もう、びっくりするくらいの追いつめられ方でした。最終的に預金残高が30円になり、“もういいや!”と開き直ってヒーラーとして開業したら、翌々月には会社員時代の月収を超えていたんです。30円って小銭だから、ATMで下ろすこともできないんですよ(笑)」

—ついに、ヒーラーとして生きる覚悟が決まった、と。

「親しい人や友達の悩みが解決することで僕の存在価値が出るのであれば、もう人からどう見られてもいいやと思ったんです。その瞬間に、それまでのエゴの壁が崩れて、素の自分で勝負すればいい、という気持ちになれました。

イメージでいうと、僕の頭上には“イタリア帰りのデザイナー”という逆さじょうごがあって、恵みの雨がザーザー降っているにも関わらず、ほんの少ししか吸収することができていなかった。でもそのじょうごが取っ払われた瞬間に、恵みの雨を一身に受けて、イタリア語の翻訳やデザインの仕事と並行して、ヒーラーとしての能力を使う場所が、たくさん用意されるような座標にきました。

そういうインナーレボリューションを通じて、自分が今世生まれてきた理由をようやく果たせるようになってきたと感じていますね。そのひと皮むけた感じを、多くの方に体験していただきたいと思っています」

何をやってもうまくいかないのは、 本来の宿命から外れてしまっている証拠

—ということはつまり、yujiさんのように特殊な能力をもたない人にも、本来は発揮すべき場や役目があるということですか?

「まさに、その通り! 人は誰しも生まれ落ちた瞬間に、やるべき課題、ミッションを上から与えられています。そのミッションとは、“命に宿る”と書いて、宿命ですね。本来はその宿命を果たすための人生を生きるべきなのに、選択を間違えてしまっている人が本当に多いと感じています。僕の実測では99.2%、本当にやるべきことができている人は100人に一人もいない、という結果です。

たとえば元プロサッカー選手の中田英寿氏などは、自分流にこだわって、まわりに何を言われてもめげずにやってきて成功しました。彼のような人は、人生の赤本は自分の心の中にしかないことが直感的にわかっているんですね。本当はみなさんも、クラウドで上から降りてきている宿命をダウンロードできるはずなのに、親のためとか、かつての僕のような自意識とか、メディアの影響などがあって、上手くインストールできずに違う場所に行ってしまっている」

撮影:yuji

**—たしかに、自分のやりたいことや適正がわからない、という人は多いです……。
「頑張っているのになぜかうまくいかない」というような時は、本来の宿命から外れているというサインなのでしょうか。**

「そうなんです。そこの補正をかけるために、僕のような“上のパシリ”みたいな存在が必要なんだと思います(笑)。何をやってもうまくいかないとか、しんどいとか、人生の帰路に立たされてしまうのは、上からブロックがかかっている証拠。そういう時は、絶対に何かしらの警告が出ているはずなんです。

そこでいかに、警告やメッセージに気づくかどうか、どういう選択をするのかによって、ちょっと暴言かもしれませんが、“生き方のセンス”みたいなものが出るのではないでしょうか」

—本来の宿命に気づき、軌道修正をはかるにはどうすればいいのでしょう?
気になるヒントの掴み方は、次回後編に続きます!

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【PROFILE】
yuji**
香川県高松市生まれ。高校卒業後、渡伊。
現地デザイン系大学院卒業後、デザイン事務所に勤務。
帰国後、数社での実務経験を経てクリエイティブとその先を繋ぐ仕事へ。
現在ヒーラーとして多くの人にセッションを行うほか、自身のさらなるレベルアップのために聖地を巡る日々。

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