パドレスに大きな痛手 タティスJr.が左手首骨折で3カ月の離脱へ

パドレスのスプリング・トレーニングは悲報とともにスタートした。日本時間3月15日、A・J・プレラーGMは正遊撃手フェルナンド・タティスJr.がオフシーズンに左手首を骨折したことを発表。手術が必要となる可能性が高く、3カ月の戦線離脱が見込まれているという。骨折の正確な原因は明らかになっていないものの、タティスJr.は1カ月ほど前にスイングをした際に初めて痛みを感じたようだ。医者たちはそれ以前から骨折していたのではないか、との見解を示している。

現在23歳のタティスJr.はメジャー3年目の昨季、130試合に出場して打率.282、42本塁打、97打点、25盗塁、OPS.975をマークし、本塁打王のタイトルを獲得。オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票3位、2年連続シルバースラッガー賞など、名実ともにパドレスの看板選手である。タティスJr.は自身の骨折について「本当に酷いよ。みんな落胆していると思うし、僕は特にそうだ。今年はチームとしてかなりチャンスがあると思っていたし、チームメイトのためにプレーしたいと思っていたからね」と落胆した様子で話した。

プレラーGMは「おそらく手術を受けることになるだろう。今後数日のうちにいくつか検査を受ける予定だが、今週後半に手術を受ける可能性が高い。こうした骨折は通常、回復まで3カ月を要する。彼は過去にも通常より早く回復したことがあるから、我々は(手術後の)状態を見守っていく」とコメント。まだ手術が確定したわけではないものの、手術を受ける可能性は極めて高いとみられる。

パドレスは二遊間の控えとして金河成(キム・ハソン)がいるため、緊急補強などは行わない方針だ。球団ナンバーワン有望株のCJ・エイブラムスにもオープン戦のアピール次第ではチャンスが与えられるかもしれない。正二塁手のジェイク・クロネンワースは遊撃も守れるため、ジュリクソン・プロファーが二塁、クロネンワースが遊撃に入る布陣も考えられる。とはいえ、パドレスはジャイアンツ、ドジャースという強豪と地区優勝を争わなければならないだけに、タティスJr.の離脱が大きな痛手であることは間違いない。

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