歴史好きにはたまらない!秘境・祖谷の歴史と伝説を再発見!「民俗資料館特集」

四国の真ん中、日本三大秘境の一つと言われる徳島県三好市祖谷。ここにはその昔幼い安徳天皇と平家の一行が落ち延びできたという平家伝説や、山深い隠れた谷ならではの工夫した暮らしがあった。今回は平家伝説にまつわる貴重な資料を保存する資料館や、建物自体が重要文化財にも指定されている平家に仕えた医師の一族の資料館など、2つの資料館を紹介。子供の歴史研究や、大人でも楽しめる展示がたくさんあるのでおすすめ!

【1】「東祖谷歴史民俗資料館」~平家伝説が残る祖谷の地の貴重な資料館 東祖谷独自の文化・風習・生活が広く深く学べる

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東祖谷歴史民俗資料館 パート1|平家伝説が残る祖谷の地の貴重な資料館
東祖谷歴史民俗資料館 パート2|囲炉裏やたばこ…垣間見る昔の暮らし
東祖谷歴史民俗資料館 パート3|祖谷へ落ち延びた平家の伝説

祖谷で使用されてきた農耕器具や暮らしの道具をはじめ、古文書、平家伝説にまつわる解説など、この「隠れた」谷の歴史を説明する様々な展示がある。
入り口には囲炉裏のある茅葺きがあり、当時の暮らしを再現。稲作があまりできなかった祖谷ならではの特産品雑穀ヤツマタの紹介や、その昔味が良いことで名をはせたとも言う「祖谷のたばこ」も。展示を見ながら、ぜひ昔の祖谷を想像して欲しい。

歴史ミステリー好きにも人気のスポット 平家伝説と地域の暮らし

資料館の展示エリアのうちのひとつが「平家伝説」。壇ノ浦で滅んだと言われる 平家は、実は平国盛が幼い安徳天皇を擁して、平家の一行と共に祖谷に入ったと いう伝説だ。国内だけでなく海外からの歴史ミステリーファンがこれを目当てに 訪れることも多いという 。資料館では幼帝安徳天皇のエピソードや、日本最古 の軍旗「平家の赤旗」が展示。この平家伝説ゆかりの場所を示す大きな地図もあり、平家の足跡を追って祖谷のスポットを訪れる足掛かりにもなる。

東祖谷歴史民俗博物館

Website:

開館時間 10:00~16:00
4月~11月 毎日開館
12月~3月 定休日 年末年始 水・土・日・祝日
入場料 大人410円 子供100円

【2】「平家屋敷民俗資料館」~平家伝説:安徳天皇の御典医のご子孫西岡家の代々続く歴史ある家屋

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「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート1
「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート2
「平家屋敷民俗資料館」平家を支えた御典医の系譜を追って パート3

平家の落人伝説で有名な祖谷では平家の系譜、平家に仕えた御典医の系譜がいまだ脈々と続いている。祖谷を支え続けた一族、西岡家の代々続く歴史ある家屋が「平家屋敷民俗資料館」だ。築200年ほどの建物は三好市の 重要文化財にも指定されている。展示品は御典医に関わるものだけではなく、祖谷の暮らしや文化に関わる様々な展示物がある。特に明治時代のものと思われる 貴重な収蔵品も多く展示されている。

囲炉裏の煙が香る屋敷 庭からの祖谷の山々の眺めを目当てに訪れる人々も

庭には歴史を見守り続ける大もみじやきんもくせいがあり、紅葉の季節はまさに 絶景。慶応3年建造の母屋はけやきの合掌造り、茅葺きの大きな建物で、古き良 き時代に思いを馳せ歴史を感じられる。一番奥には囲炉裏があり、通常は午前中 に火を焚いている。囲炉裏の煤で真っ黒に染まった屋根裏も圧巻だ。

平家屋敷民俗資料館

Website:
Instagram:

定休日/年中無休 ※臨時休業あり
営業時間/3月~11月:9時00分~17時00分
12月~2月:9時00分~16時00分
※建物内の囲炉裏を焚く時間は季節や状況により短縮の場合あり。
料金/一般(中学生以上) 500円
小人(小学生) 300円
団体割引20名様以上 1割引

GWは民俗資料館で秘境・祖谷の歴史に触れる旅を過ごそう

平家の歴史ファンにとどまらず、秘境・祖谷にきたらぜひ両資料館を訪れて、秘境の昔の暮らしを感じ、平家の伝説にも思いをはせてみて欲しい。天候にもあまり左右されず楽しめるので、梅雨の時期にもおすすめだ。

(取材・文: ショーン ラムジー、写真:東祖谷民俗資料館・平家屋敷民俗資料館 & ショーン ラムジー)

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