元MVPマカッチェンがブリュワーズと契約合意 DH中心の起用か

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、フィリーズからFAとなっていたアンドリュー・マカッチェンがブリュワーズと契約合意に至ったようだ。現時点では年数・金額などの詳細は不明。パイレーツ時代の2013年にナ・リーグMVPを受賞したマカッチェンは、ジャイアンツ、ヤンキース、フィリーズを経て、パイレーツ時代に慣れ親しんだナ・リーグ中部地区に5年ぶりに復帰。現在35歳という年齢もあり、ときどき外野を守りつつも、DH中心の起用になることが予想されている。

マカッチェンは昨季フィリーズで144試合に出場し、打率.222、27本塁打、80打点、6盗塁、OPS.778を記録。キャリアワーストの打率に終わったものの、リーグ5位の81四球を選び、平均以上の出塁率を維持している(昨季は.334)。パイレーツ時代は走攻守三拍子揃った中堅手として活躍し、2011年から5年連続オールスター・ゲーム選出、2012年から4年連続シルバースラッガー賞。2012年はゴールドグラブ賞も受賞し、打率.317、21本塁打、84打点、27盗塁の好成績を残した2013年にはMVPに選ばれた。

ブリュワーズの外野陣は、左翼クリスチャン・イェリッチ、中堅ロレンゾ・ケイン、右翼ハンター・レンフロー、控えタイロン・テイラーという顔ぶれになっており、マカッチェンはDH中心の起用が有力。故障のリスクを抱えるイェリッチや、マカッチェンと同い年のケインがDHに入る際には、外野(主に左翼)の守備に就くケースも出てくるだろう。

コービン・バーンズ、ブランドン・ウッドラフ、ジョシュ・ヘイダーらを中心とした強力投手陣を擁するブリュワーズ。昨季はチーム打率.233(リーグ14位)、OPS.713(同11位)ながらも738得点(同6位)を叩き出したが、レンフローやマカッチェンの加入、イェリッチの復調により得点力が向上すれば、5年連続のポストシーズン進出だけでなく、球団史上初のワールドシリーズ制覇も夢ではない。マカッチェンが慣れ親しんだナ・リーグ中部地区でどんな活躍を見せるか注目だ。

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