【聞かせて】 No.752「梅林 義彦さん・宴会棟の営業を開始した湯田かめ福社長」

 「ホテルかめ福」が全館建て替えのため、2020年3月から2年間の休館を経て、2022年3月1日に宴会棟「かめ福オンプレイス」内一部分の営業を開始した。「できるところから徐々に」と、今夏の全館オープンに向けて準備に奔走する。

 もともとは、江戸時代後期から宮島(広島県)で代々旅館を経営。父親が湯田の「ホテルかめ福」の経営を任され、その跡を継いだ。時代に応じた経営を考える中で、大切にしているのは、「あきらめないこと」。窮地に陥っても「何とかなる」と前向きにとらえ、「仕方がない」は禁句と自らに課している。

 今後、温泉施設、カフェ、レストラン、6階建ての宿泊棟などが順次オープンする。「地元のお客様にも広くご利用いただき、湯田温泉の新たなサービスの選択肢として地域の活性化につながれば」と話す。

     

 【プロフィル】1957年山口市湯田生まれの64歳。立教大社会学部観光学科卒業後、ホテルニューオータニ博多に就職。2年間の勤務の後、両親の要請で帰山。湯田かめ福、つちや産業の代表取締役社長を務める。趣味はスポーツ観戦で、特に高校野球が好き。

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