魚調査や乙島絵本寄贈 門川町、宮大連携事業報告

オンラインで行われた門川町と宮崎大の連携事業報告会

 地域の課題解決と魅力発信に向けて包括連携協定を結んでいる門川町と宮崎大の連携事業年次報告会は9日、同町役場であった。同大学の研究者が、オンラインで同町職員ら約30人に向けて研究成果と今後の展望を発表した。
 包括連携協定は2017年に締結。21年度は海や川に生息する魚のガイドブック出版に向けた調査や、フィンガーライム産地化の研究などが行われた。
 町内外の小中学生25人が描いた絵と物語を元にした絵本作りもあり、同大学が学生の活動を資金援助する「とっても元気!宮大チャレンジ・プログラム」を活用。乙島が舞台の「夏休みの思い出」を200冊作り、町内の小学校などに寄贈したと説明した。農学工学総合研究科博士課程の緒方悠輝也さん(26)は「門川の子どもになじみがあり、自然との共存について考える内容になった。道徳や読み聞かせに使ってほしい」とした。
 安田修町長は「門川の自然の豊かさや海の魅力に改めて気付かされ、連携協定が町の活性化になると確信した。今後も町と大学の絆を強固にしたい」と話していた。

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