アストロズがFAのコレアへ近日中に新たな契約オファーを提示か

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アストロズは自軍からFAとなったスター遊撃手、カルロス・コレアに対して近日中に新たな契約オファーを提示する計画のようだ。アストロズのキャンプ地はコレアがチームに戻ってくる可能性に関する話題で持ちきりとなっており、ある関係者は「選手たちはそれについて話さずにはいられない」と語っている。アストロズがどんなオファーを提示するかは不明だが、ローゼンタール記者はコレアが高額の1年契約にサインする可能性もあると考えているようだ。

今オフのFA市場における最大の目玉選手だったコレアだが、コリー・シーガー、マーカス・セミエン、ハビアー・バイエズがロックアウト前に早々に移籍先を決めたのに対し、トレバー・ストーリーとともに依然としてFA市場に残ったままとなっている。コレア獲得に動くと予想された球団のうち、カブスはFAでアンドレルトン・シモンズ、ヤンキースはトレードでアイザイア・カイナーファレファを獲得し、遊撃手の補強を完了。コレアが望む総額3億ドル以上の超大型契約を提示しそうな球団が見当たらないのが実情だ。

そうした状況を踏まえ、ローゼンタール記者は「コレアが高額の1年契約にサインする可能性がある」と分析。「ESPN」のバスター・オルニー記者は「コレアは1年目終了後にオプトアウト可能な複数年契約にサインする可能性がある」と伝えており、代理人の多くはコレアがそのような契約をアストロズと結ぶと予想しているようだ。

今季終了後にはトレイ・ターナー(ドジャース)やダンズビー・スワンソン(ブレーブス)がFAとなり、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)もオプトアウトの権利を行使してFA市場に出てくる可能性がある。つまり、資金力のあるドジャースやレッドソックスが遊撃手市場で新たな正遊撃手探しをするわけだ。コレアは今オフ、希望通りの契約を得られないと判断した場合、再び大型契約にチャレンジできるように、今季終了後にFAとなれるような契約でアストロズ残留を選択するかもしれない。

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