【新型コロナ】「相模の大凧まつり」3年連続中止に まん延防止延長で凧の制作間に合わず

相模の大凧まつり(過去開催の様子)

 相模原市は16日、江戸時代から同市南区の新磯地区で続く伝統行事「相模の大凧(おおだこ)まつり」について、実行委員会が中止を決定したと発表した。同まつりの中止は3年連続となる。

 当初は5月中に無観客で開催する予定だったが、新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が今月21日まで延長されたことで凧の制作が中断してしまい、5月開催までに間に合わなくなってしまったという。

 2月に決定した凧の漢字「命風(めいふう)」には「新型コロナウイルス禍の中で実感した命の大切さと、絆や連携プレーの必要性を大凧に託す」との思いが込められており、各地区の保存会は3年ぶりの開催に向けて準備を進めていた。実行委員会の川崎勝重委員長は「中止することは断腸の思いだが、まつり関係者の健康、安全を考えての苦渋の決断だった」とコメントした。

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