TOYOTA GAZOO Racingが2022年カスタマーモータースポーツ活動計画を発表。GRスープラGT4は参戦台数増加

 3月17日、TOYOTA GAZOO Racingは2022年のカスタマーモータースポーツ活動計画を発表した。2022年シーズンもFIA-GT3車両のレクサスRC F GT3、そしてFIA-GT4車両のトヨタGRスープラGT4といった市販レーシングカーを導入するカスタマーチームを積極的にサポートし、レースの現場から得られるカスタマーからの貴重なフィードバックを通して、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを推進していく。

 国内ではスーパーGT GT300クラスに、K-tunes Racingの手でレクサスRC F GT3が参戦する。ドライバーとして新田守男、高木真一のベテランコンビが復活することでも、大きな注目を集める一台だ。

 また、ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by HankookではレクサスRC F GT3が1台、そしてトヨタGRスープラGT4が3台エントリーしている。さらに、国外では、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、タイのタイランド・スーパーシリーズ、欧州のGT4ヨーロピアン・シリーズなどのさまざまなレースカテゴリーで、レクサスRC F GT3、トヨタGRスープラGT4がそれぞれ参戦を予定している。

2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3

 2020年3月に欧州で販売が開始され、同年10月から日本・アジアでも販売されたトヨタGRスープラGT4は、販売開始から約1年半を迎えた2021年末に、累計販売台数50台を達成。それを記念した特別モデル『GRスープラGT4“50エディション”』が世界限定6台で販売されている。

 トヨタGRスープラGT4は2021年、欧州で5チーム計8台、北米で4チーム計4台、そして日本で6チーム計7台がのべ約100レースに参戦。2021年は優勝18回、表彰台獲得数46回とポテンシャルの高さを見せたが、2022年シーズンは参戦台数がさらに増え、欧州、北米、そして日本でそれぞれ10台前後が、さまざまなレースへの参戦を予定しているとのことだ。

GRスープラGT4の販売50台を記念した特別モデルGRスープラGT4『50エディション』

 TOYOTA GAZOO Racingは2022年のカスタマーモータースポーツ活動計画発表にあたり、「参戦を通してお客様からいただいたご意見は、今後の開発や製品のアップデートに繋げます。TGRは、モータースポーツを愛する世界中のお客様が気軽にレースを楽しんでいただけることを目指し、カスタマーモータースポーツに一層力を入れてまいります」としている。

 2022年シーズンのレクサスRC F GT3、そしてトヨタGRスープラGT4の参戦予定レースは以下のとおりだ。

■2022年レクサスRC F GT3 参戦予定レース

地域 シリーズ名 クラス チーム名 台数

米国 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 GTD Pro バッサー・サリバン 1

米国 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 GTD バッサー・サリバン 1

日本 スーパーGT GT300 K-tunes Racing 1

日本 スーパー耐久シリーズ ST-X apr 1

アジア タイランド・スーパーシリーズ GT3 トヨタ・チーム・タイランド 2

■2022年トヨタGRスープラGT4 参戦予定レース

地域 シリーズ

欧州 GT4ヨーロピアン・シリーズ、NLSニュルブルクリンク耐久シリーズ、ADAC GT4シリーズ、DTMトロフィー、ブリティッシュGT選手権、GT4スカンジナビアなど

日本 スーパー耐久、インタープロトシリーズ、ファナテックGTワールドチャレンジ・アジアなど

北米 IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジ・シリーズ、ピレリGT4アメリカなど

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