イスラム教土葬墓地建設問題 杵築市の住民が反対の陳情書を提出 大分

 

日出町に、イスラム教の土葬墓地の建設が計画されている問題についてです。町が検討している候補地の変更に、杵築市の住民が反対の陳情書を提出し、あすの市議会で審議されることが決まりました。

 この問題は、イスラム教の宗教法人・別府ムスリム教会が日出町南畑に土葬墓地の建設を計画し、日出町の地元住民が水質汚染を理由に反対しているというものです。

 許可権を持つ日出町は、これまで計画していた場所の変更を検討。1月、同じ地区の別の場所に新たな候補地が提案されました。

 新たな候補地は、大分トラピスト修道院の南側にある町有地です。

 この場所の近くでは、すでにキリスト教徒の土葬が行われていることから、候補に上がったということです。

 しかし、隣接する杵築市山香町の下切区の住民らが、生活用水の水質悪化や風評被害を理由に、日出町に対して移転を求める陳情書を2月、杵築市議会に提出しました。

 陳情書は、17日開かれた議会運営委員会で、渡辺雄爾委員長が提案し、18日の本会議で審議されることが全会一致で決まりました。

 杵築市議会議会運営委員会・渡辺雄爾委員長「杵築の山香の沢に流れない前の場所に設置をしていただくのが私たち地域の納得するとこなので、新たな提案の場所で作るというのは絶対に認めることは出来ません」

 採択されれば、杵築市議会として、日出町に場所変更の申し入れをする方針です。

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