片桐奈保美氏が新潟県知事選への出馬を表明、原発再稼働などが争点に

片桐奈保美氏

5月に迫る新潟県知事選挙に出馬する意向を示していた新人の片桐奈保美氏が17日、新潟市中央区内で記者会見を開き、立候補を表明した。17日現在、現職の花角英世知事も出馬を表明しているが、片桐氏は原発再稼働や女性活躍などを争点に戦う姿勢だ。

片桐氏は1968年県立新津高等学校卒業後、同年4月に株式会社石川組(現・株式会社イシカワ 新潟市秋葉区)に入社。その後同社取締役や、株式会社不動産情報社(新潟市中央区)取締役、株式会社ステーツ(新潟市江南区)取締役に就任。また新潟経済同友会の副代表幹事や、新潟の新しい未来を考える会会長を務める。

記者会見の様子

片桐氏は出馬の理由について「(ロシアによる)ウクライナのチェルノブイリ原発やザポリージャ原発への攻撃で、戦争で原発に手をつけるのか、と感じた。またプーチン大統領の、核兵器使用も辞さない姿勢に黙っていられなくなった」と話し、「安全な原発はない」と強調する。そして、自身が知事となるならば「柏崎刈羽原発を再稼働させない。(簡単にはできないとは思うが)廃炉まで持っていきたい」と語った。

また花角知事の「3つの検証」への姿勢に対して、「花角知事は検証委員会へ『福島のことを頼んだのであって、新潟のことは頼んでいない』と話した。委員会の傍聴に行っている人に話を聞くと、(花角知事は)早々に終わらせてしまおうという印象」を問題視するという。

一方で原発再稼働以外にも「花角知事には、『選ばれる新潟』や『女性に優しい新潟』と漠然としたことではなく、もっと具体的に言ってほしい。女性にとって男性の後ろにいるほうが楽な現状へ、メスを入れていきたい。女性が勇気を持って楽しく働ける社会をつくっていく」と話した。

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