球界のレジェンド・王貞治の情熱に迫る! テレQ開局30周年記念特別番組

テレビ東京系では3月19日に、TVQ九州放送(テレQ)の開局30周年記念特別番組として「世界の王が、そこにいた。」(午後4:00=テレQ制作)を放送する。

現在、福岡ソフトバンクホークス取締役会長兼特別チームアドバイザーを務める王貞治氏。1940年に東京都で生まれ、早稲田実業学校から読売巨人軍へ入団した。77年には世界記録となる通算756号本塁打を達成し、初の国民栄誉賞を受賞。トレードマークの一本足打法で放った通算868本の本塁打記録は、今なお破られていない。数々の記録を打ち立て、80年に現役引退。巨人軍監督を経て、95年から2008年まで福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークスの監督として指揮を取った。また、06年には第1回WBC日本代表監督として優勝に導くなど、その功績は枚挙にいとまがない。

選手、監督、球団会長と60年以上も日本のプロ野球界を支えてきたレジェンド。番組では本人への最新独占インタビューをはじめ、膨大なホークスのアーカイブスや海外取材、関係者の貴重な証言などを交え、王氏の軌跡と81歳になった今も衰えない野球への情熱に迫る。「ミスタージャイアンツ」こと長嶋茂雄氏から寄せられた手紙も紹介。“ON砲”として活躍した盟友から送られた言葉とは? ナレーションは上戸彩が担当する。

番組プロデューサーを務めたテレQスポーツ局の日隈琢也スポーツ部長は「コロナ禍や『自身は前面に出たくない』という王さんの意向もあって、どこまで特番としての独自取材・撮影ができるのか、つかめないままのスタートでした。限られた直接取材でしたが、そこで感じたのは『王さんのピュアさ』。80歳を過ぎた今なお、純粋に野球が好きで好きでたまらない…。その純粋さ、好きなことが、飽くなき前向きな姿勢につながり、自身を、組織を動かし、幅広く影響をもたらしている源泉になっているのかもしれません。これは野球以外の世界でも、いろんな人の人生に通じるのではないでしょうか」と語る。また、上戸の起用については「王さんをあまり知らない若い世代も含めて、幅広い層に見ていただきたく、全国的な知名度を持つ女優さんを、とお願いしました。重くなりがちなテーマであるため、明るく快活なイメージがあり、かつ声質がクリアな上戸さんはまさに最適。彼女の純粋な印象も王さんと一致し、より引き立っていると考えます」と説明した。

その上戸からは「コロナの影響もあり、人との関わりというものから遠のいてしまっている昨今、今回ナレーションを担当させていただいたことで、映像を通してではありますが、王さんの温かい気持ちに触れ合えたような気持ちになりました。昔抱いていたピュアな気持ち、自分が諦めていたことなどを思い出したり、王さんのように真っすぐに向き合える何かに出合いたいなと思える番組になっていると思います。ぜひあらゆる世代の方にご覧いただきたいです」とメッセージが寄せられた。

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