Kis-My-Ft2が磨いてきた強み――ステージ演出を担う二階堂高嗣「『Youたちはちゃんとお客さんを楽しませてあげられているの?』って言われるのかなと思う」

フジテレビで本日3月18日放送の「連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME」(深夜0:55、関東ローカル)は、デビュー10周年を迎えたKis-My-Ft2特集の第3話。「Episode3 武器」と題して、一人一人が自分の武器を磨くことで、グループとしてさらなる高みを目指すメンバーの姿を追う。

デビュー10周年を迎えた今の思いを問われ、玉森裕太は「やってる以上は売れなきゃっていう気持ちが強い。やるからにはもちろん上を狙っていかないといけない。もっと強いグループにならなきゃなっていう気持ちでやっています」と決意を語る。そんな玉森は、アリーナツアーに向けて担当するステージ衣装の打ち合わせを行なっていた。今回目指すのは、「スタイリッシュな7人を見せること」だと話す。そして、「ジャニーズぽい衣装っていうのも、あれは王道で素晴らしいけど、キスマイが大人っぽく、見ている人も“あの衣装かっこいいよね”って思ってくれるような衣装づくりを心掛けています」と語る。

ツアーのステージ演出を担う二階堂高嗣は、演出を考える時に大事にしていることがあるそうで、「考えている時はファンになっています。ファンが見たいもの、ファンが喜ぶものと考えて、別の人になってる。だから自分の見せ場がなくなっちゃってる」と笑う。そこには、恩師への思いがあった。「毎年ライブをやる時は、ジャニー(喜多川)さんだったら、っていうのは考える。『Youたちはちゃんとお客さんを楽しませてあげられているの?』って言われるのかなと思う」と打ち明ける。

キスマイのムードメーカーである宮田俊哉は、個人活動で新境地を切り開いていた。2020年にはアニメ好きが高じて映画で声優デビュー。また、師匠と仰ぐ声優の浪川大輔氏に個人レッスンを受け、その技術に磨きをかけている。そんな宮田だが、デビュー当時は葛藤を抱えていた。「オタク=キモい、みたいなのが世の中にすごくあって。だからって俺は(アニメが)好きじゃないよ、っていう方が気持ち悪いというか」と告白する。そんな宮田を救ってくれたのはメンバーだった。

かつてライブで“ヲタ芸”をしたいと提案した宮田に賛同。一緒になってヲタ芸を披露したのだ。以降、宮田のアニメ好きは広く知られることとなり、仕事にもつながっている。「自分が夢に向かって頑張っているのが、グループにもつながることだと思っていて。キスマイの宮田俊哉原作アニメみたいなのって、いいじゃないですか。主題歌もKis-My-Ft2みたいな。そういうのができたらいいな」と野望を明かした。

横尾渉もまた独自の道を突き進んでいた。料理好きの彼はなんと1級マグロ解体師の資格を取得。レギュラー番組で実際にマグロをさばいて見せて周りを驚かせた。最近では料理雑誌での連載も始まり、ますます自身のフィールドを広げている。これらの活動はすべて、これから先もアイドルとして活躍していくためだという。「自分で考える力、行動する力が大事ってことですよね。誰かに言われるがままに行動していると、その人がいなくなった瞬間に何もできなくなる。やっぱり自分たちで、ある程度は動けるようにしとかないといけない」と覚悟を決めている。

メンバーそれぞれが不安や葛藤を抱え、それを乗り越えて培った強み。そして、7人がさらなる飛躍への決意を語る姿を映し出す。

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