雪による車両の立ち往生、新潟大学がデータベース公開

新潟大学災害・復興科学研究所は福井大学の協力を得て雪による大規模な車両立ち往生のデータベースを公開した。新聞報道などを基に全国で過去に発生した大規模立ち往生の規模、発生場所、原因などをまとめている。

新潟大学によると、紹介しているのは2020~2021年冬季までに全国で発生した雪による大規模な車両立ち往生。日本地図や都道府県名から検索でき、発生日時、場所、路線名、原因、立ち往生した車種、立ち往生の規模などが確認できる。データは新聞やテレビの報道、道路管理者による発表資料、報道機関発のSNS情報から引用している。

発生原因や降積雪や吹雪など雪関係に限定され、交通事故や倒木などによる立ち往生は紹介されていない。

北海道のページでは、合計41件の立ち往生が公開された。このうち、当別町の国道337号では1986年1月14日、吹雪による視界不良のために約100台の車両が立ち往生したことが、朝日新聞社の報道を引用する形で報告されている。

新潟県は82件の情報が公開されている。このうち、妙高市の国道18号では2005年12月14日、チェーン未装着の大型車がぬかるみにはまって動けなくなったことで立ち往生が発生したことが、新潟日報の記事を基に紹介されている。

参考:

【新潟大学】「雪による車両滞留イベントデータベース」を公開しました(PDF)

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