詐欺にわいせつ行為に盗撮 神奈川県警、警察官4人を懲戒処分

神奈川県警

 窃盗事件の関係者から被害弁済金名目の現金を預かって詐取したとして、神奈川県警は18日、詐欺容疑で大船署刑事課の男性巡査長(31)を書類送検し、懲戒免職処分とした。わいせつ行為や盗撮をしたとして、川崎署、大和署、旭署の男性巡査3人もそれぞれ停職や減給の懲戒処分とした。3人とも同日付で依願退職した。

 県警によると、巡査長は昨年2月25~26日に任意で事情を聴いていた窃盗事件の関係者の80代男性から弁済金として10万円を預かり、うち2万円を相手方に渡さずに詐取した。同6月14~21日にも、窃盗事件の関係者の70代女性から2回にわたり弁済金名目の16万円を預かり、全額をだまし取った。

 相手方に弁済金が渡っていないことを女性が知り、自宅近くの署に相談して、発覚した。巡査長は「ギャンブルに使う金がほしかった」と供述し、容疑を認めている。

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