復旧に向けての作業が進む 宮城・白石市の東北新幹線脱線現場

東北新幹線が脱線した宮城県白石市の現場周辺では18日、復旧に向けた作業が進められました。

JR白石蔵王駅から南に2キロの新幹線が脱線した現場です。朝から雨や雪が降り続いています。

地震の影響で周辺では橋脚が破損したり、レールがゆがんだりする被害も確認されています。

18日は午前10時ごろから作業員が高所作業車を使って、橋脚が破損した場所の近くにボルトを打ち込んだり、午後からはクレーン車を使って復旧に向けた作業を行っています。

17日に現地調査に入った国の運輸安全委員会の調査官は、走行中に脱線した場合にできる痕跡が見当たらず、脱線は列車が止まる直前か止まってから起きたとの認識を示しました。

18日の深夜に立て続けに起きた2回の地震のうち、1回目で緊急停車し、2回目で脱線した可能性も考えられるということです。

新幹線の復旧のめどは立っていません。調査官は今後、乗務員への聞き取りなどを進め、詳しい原因を調べる方針です。

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