観光映像祭 奄美大島が日本部門準グランプリ 世界自然遺産の島の魅力を表現

第4回日本国際観光映像祭日本部門で準グランプリになった奄美大島の作品(ユーチューブから)

 国内外の観光PR映像を対象にした「第4回日本国際観光映像祭」で、奄美大島5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会制作の「いのち、むきだし。奄美大島」が日本部門の準グランプリを獲得した。

 砂浜で遊ぶ少女に巻き付いた赤い“いのちの糸”が、アマミノクロウサギの親子やザトウクジラなど島に息づく15種類の野生生物に次々とつながっていく2分13秒の作品。打田原海岸(奄美市笠利)やドローンで撮影した大島海峡(瀬戸内町)など、島の美しい風景も登場する。自然を大切にする意識を芽生えさせる内容と評価を受けた。

 生物は写真家の浜田太氏(68)=奄美市名瀬=と奄美海洋生物研究会の興克樹氏(51)=同=が撮影した。曲は島在住の歌手元ちとせさんの「えにしありて」を使用した。

 映像祭は優れた観光映像を発信し、世界の作品を学ぶ場として16、17日に与論町で開催。日本部門には201作品が寄せられた。

 同協議会は「作品が評価されて光栄。誘客につなげるとともに、自然保護の機運も高まってほしい」とコメント。作品は協議会が動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。

(別カット)第4回日本国際観光映像祭日本部門で準グランプリになった奄美大島の作品(ユーチューブから)

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