長引くコロナ禍、乗り越え巣立ち 横浜市立小学校で卒業式

保護者に見送られる卒業生たち=横浜市立戸部小学校(同市西区)

 起業したい、国連職員になりたい─。横浜市立小学校の6年生約3万人が、新型コロナウイルス禍を乗り越え、それぞれの夢を胸に卒業を迎えている。18日には市内の301校で卒業式が開かれたほか、門出を前に子どもたちに特別授業のプレゼントを贈る学校もあった。

 市立戸部小学校(同市西区)では18日、56人が巣立った。密を避けるため1~5学年は登校せず、卒業生1人につき保護者1人が出席。卒業証書を受け取った子どもたちは「旅立ちの日に」を合唱した。

 将来の夢は国連職員になることと語った工藤怜奈さん(12)は「英語を身に付け、友達をたくさんつくりコミュニケーション力を磨いていきたい」と中学校生活に思いをはせ、倉持柚莉子さん(12)は「友達と違う中学校に行くので別れるのが寂しい」と声を詰まらせたが、「学校での楽しかった思い出を忘れずに頑張っていきたい」と力を込めた。

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