アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されているWEC世界耐久選手権の2022年第1戦セブリング1000マイルレースは3月18日、現地時間正午に268周、または8時間で争われる決勝レースがスタートした。レース折り返しとなる4時間経過時点で、セッションは赤旗中断となっている。
これは、ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド（マイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ・マリア・ロペス）がクラッシュしたことによるもの。
レース111周目、トヨタ7号車をドライブするロペスがターン8でLMGTEアマクラスのデンプシー・プロトン・レーシング88号車ポルシェ911 RSR-19を抜きざまに接触。ロペスはハーフスピン状態で右側にコースを外れ、フロントをガードレールにヒットした。
ロペスはその後、ピットへと戻るべくマシンの右フロント部分を引きずりながら走行を続けたが、高速のターン14に差し掛かったところでコースを直進し、タイヤバリアへと大クラッシュ。バリアから跳ね返された7号車GR010ハイブリッドは裏返しの状態となったが、ロペスは自力でマシンから脱出している。
チームからの情報によれば、Gセンサーが作動していたためロペスはメディカルセンターへと向かったという。
これによりレースは3時間30分経過時点、首位トヨタ8号車が112周目に入ったところで赤旗中断となった。
中断時のトップはトヨタ8号車（セバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川亮）となっているが、1スティントが数周短く赤旗前に4度目のピットを済ませていたアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソンが、実質リードしている。
レースは3時間56分経過時点で、“リスタート10分前”が宣言されている。ハートレーがドライブするトヨタ8号車は再開後に4度目のピットへと向かうものと見られ、このレースでハイパーカーデビューを果たす平川が決勝での初ドライブに向けスタンバイしている。
■2022WEC第1戦セブリング決勝 4時間経過時点
Pos. No. Class Team Car Driver Tyre Laps
1
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
111
2
36
HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・チーム
アルピーヌA480・ギブソン
A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール
MI
111
3
708
HYPERCAR
グリッケンハウス・レーシング
グリッケンハウス007 LMH
O.プラ
R.デュマ
R.ブリスコー
MI
110
4
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
110
5
9
LMP2
プレマ・オーレン・チーム
オレカ07・ギブソン
R.クビサ
L.デレトラズ
L.コロンボ
GY
108
6
23
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ディ・レスタ
O.ジャービス
J.ピアソン
GY
108
7
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツUSA
オレカ07・ギブソン
P.ハンソン
F.アルバカーキ
W.オーウェン
GY
108
8
41
LMP2
リアルチーム・バイ・WRT
オレカ07・ギブソン
R.アンドラーデ
F.ハプスブルク
N.ナト
GY
108
9
31
LMP2
WRT
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
R.フラインス
R.ラスト
GY
108
10
38
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス
GY
108
11
5
LMP2
チーム・ペンスキー
オレカ07・ギブソン
D.キャメロン
E.コラール
F.ナッセ
GY
108
12
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
O.ラスムッセン
E.ジョーンズ
J.アバディン
GY
107
13
83
LMP2 ProAm
AFコルセ
オレカ07・ギブソン
F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ
GY
107
14
35
LMP2 ProAm
アルティメット
オレカ07・ギブソン
J-B.ライエ
M.ライエ
F.エリオ
GY
106
15
10
LMP2
ベクター・スポーツ
オレカ07・ギブソン
N.ミューラー
R.カレン
M.ロッケンフェラー
GY
106
16
45
LMP2 ProAm
アルガルベ・プロ・レーシング
オレカ07・ギブソン
S.トーマス
J.アレン
R.ビンダー
GY
106
17
1
LMP2
リシャール・ミル・レーシング・チーム
オレカ07・ギブソン
L.ワドゥ
S.オジエ
C.ミレッシ
GY
106
18
44
LMP2 ProAm
ARCブラティスラバ
オレカ07・ギブソン
M.コノプカ
M.ベッシェ
T.ファン・デル・ヘルム
GY
105
19
64
LMGTE Pro
コルベット・レーシング
シボレー・コルベットC8.R
T.ミルナー
N.タンディ
MI
104
20
92
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
M.クリステンセン
K.エストーレ
MI
103
21
91
LMGTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR-19
G.ブルーニ
R.リエツ
MI
103
22
51
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
103
23
98
LMGTE Am
ノースウエストAMR
アストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
D.ピタード
N.ティーム
MI
101
24
33
LMGTE Am
TFスポーツ
アストンマーティン・
バンテージAMR
B.キーティング
R.ラトー
M.ソーレンセン
MI
101
25
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
S.プリオール
H.ティンクネル
MI
101
26
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
藤井誠暢
C.ファグ
MI
101
27
56
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
B.イリービ
O.ミルロイ
B.バーニコート
MI
101
28
85
LMGTE Am
アイアン・デイムス
フェラーリ488 GTE Evo
R.フレイ
M.ガッティン
S.ボビー
MI
100
29
21
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
S.マン
C.ウルリッヒ
T.バイランダー
MI
100
30
34
LMP2
インターユーロポル・コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
F.シェラー
E.グティエレス
GY
100
31
52
LMGTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
M.モリーナ
A.フォコ
MI
100
32
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTE Evo
T.フロー
F.カステラッチ
N.キャシディ
MI
100
33
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
フェラーリ488 GTE Evo
C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
G.フィジケラ
MI
100
34
88
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR-19
F.プアダッド
P.リンジー
J.アンドラウアー
MI
97
35
71
LMGTE Am
スピリット・オブ・レース
フェラーリ488 GTE Evo
F.デゾトゥ
P.ラゲ
G.オーブリー
MI
95
36
46
LMGTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR-19
M.カイローリ
M.ペダーセン
N.ルートウィラー
MI
86
※リザルトは編集部集計
