角田裕毅「テスト後に大きく改善したと感じる。もう少しタイムを見つけて上位に近づきたい」/F1第1戦金曜

 2022年F1バーレーンGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=9番手/2=14番手だった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、一日を振り返り、「FP1からしっかり作業に取りかかることができたが、FP2では変化する路面コンディションについていくことができず、2台ともグリップ不足と難しいバランスに悩まされた」と述べている。

「基本的にマシンには何の問題もない。だから今夜はFP2でのパフォーマンスを確実に理解し、明日に向けてマシンに適切な変更を加えるために、多くの作業をしなければならない」

 角田は、FP2でターン8においてシャルル・ルクレール(フェラーリ)の進路妨害をしたとして、ドライビングについての戒告を受けた。

 スチュワードの声明には以下のように記されている。
「22号車(角田)は、ニュータイヤでファストラップを走行中の16号車(ルクレール)を8コーナーで妨害し、16号車はそのラップを断念した。22号車のドライバーは、燃料を多く積んでのランのアウトラップでプッシュしているところだったと言う。しかし、スチュワードは、アウトラップ中のドライバーは常に、自分より速い車両が接近していることを認識しなければならないと考える。今回は危険な状況を作り出したわけではないが、上記レギュレーション(F1競技レギュレーション第37.5条)違反と判断し、本件について戒告処分を行う」

 なお、角田はFP2のチェッカーフラッグを受けた後、前を走っていたランス・ストロール(アストンマーティン)との間で小さなアクシデントに見舞われた。「18号車(ストロール)がターン8に進入した時、22号車(角田)がイン側から急接近し、18号車は22号車を不必要に妨害し、軽い接触が発生した」とスチュワードはアクシデントについて説明、ストロールに戒告処分を科した。

2022年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=9番手(1分35秒028:ソフトタイヤ/20周)/2=14番手(1分33秒789:ソフトタイヤ/26周)

 今日のFP1ではかなり良いスタートを切ることができたのですが、FP2で少し苦戦し始めました。今日制限となったものが何なのか、、明日に向けてどのように改善できるのかを確認するため、今夜、取り組んでいく必要があります。

 テストの後、大きくステップアップすることができ、マシンに乗っている時の感触がはるかに快適になりました。ただ、あとコンマ2秒ほどを見つける必要があります。そうしてトップグループにさらに近づきたいと思っています。

 プラクティスがあと1回残っているので、予選の前に改善を図る時間はまだあります。

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