美観地区のすぐ近くに、キャンドルの明かりの中でディナーが楽しめるお店があることを知っていますか?
100個以上のキャンドルの優しい明かりの中で楽しむ創作フレンチは、特別な日を過ごすのにぴったりですよ。
結婚記念日など特別な日のディナーはもちろん、プロポーズにも利用できる『キャンドル卓 渡邉邸』を紹介します。
100個以上のキャンドルの明かりに包まれながらゆっくりと過ごせる空間
『キャンドル卓 渡邉邸』は、大正時代からある蔵を改装した和と洋が織りなす空間です。
キャンドルの優しい明かりに包まれながら食事できる、キャンドルダイニングのお店として2015年にオープンしました。
席に着くと、キャンドルの美しい空間に魅了されます。
なんと、店内のキャンドルは100個以上。
▼中央の存在感があるシャンデリアだけでも、40個のキャンドルが使われています。
食事をしながらさまざまな色、形のキャンドルの明かりを楽しむことができますよ。
キャンドルの明かりだけの空間は、個室のような感覚になり、ふたりの会話も弾みます。
キャンドル卓 渡邉邸のディナーコースメニュー
キャンドル卓 渡邉邸は、元々『東京シェラトンベイ』で腕を振るっていた料理歴37年のシェフが創作フレンチを手がけています。
ディナーメニューは2ヶ月に一度一新され、常に旬の恵みたっぷりの料理を楽しむことができるんです。
取材をした日は、シェフおまかせコースを注文しました。
ディナーの価格は「税込5,000円〜」です
『鹿肉のカルパッチョ ビーツのラヴィゴットソース』は、『岡山県美作(みまさか)市』で獲れた鹿肉に赤色のラヴィゴットソース、ヤングコーンの下にはヨーグルトソースがあり、ほのかな酸味が食欲をそそる味です。
『ジャガイモで包んだ白子 焦がしバター』は、外側がジャガイモを細かくしたもので、食感はサクサク、中にはとろりとした白子が入っています。
焦がしバターのソースにはアクセントにわさびが入っていて、細部までこだわりが感じられました。
『ムール貝とチョリソー スープ』は、ムール貝をベースとしたトマトクリームスープです。
中にアクセントとしてトッポギとチョリソーが入っており、ほどよいピリ辛感とトッポギの優しい感触の相性が最高でした。
また、8種類の穀物バケットと自家製ミルクパンにつけて食べても美味しかったです。
『茸のデュクセルと甘鯛 バナナクーリー スパイスエキス』は、3種類のソースがあり、マッシュルームとしいたけを刻んで、生クリームに和えたものが甘鯛の下にあります。
鱗ごと食べることができる甘鯛と、それぞれのソースの相性が抜群。
どのソースをつけるか悩んでしまうほど、どれも美味しかったです。
メインの『鴨胸肉のロティ ルーアンネーズ』は、鴨のローストにルーアンネーズ(赤ワインを煮詰めたものに、鳥のレバーを混ぜたソース)をかけています。
お肉が柔らかく、ピリッとした黒胡椒とソースが絶妙の味わいです。
デザートは『ナッツとカシスムース 人参 林檎のコンビネーション』。
人参と林檎のオレンジ色のシャーベット、その下にあるごぼうとクルミのアイスクリームはどちらもさっぱりとした味わいでした。
食後に珈琲、または紅茶を選ぶことができます。
料理が出てくるタイミングが絶妙で、料理の間の待ち時間もほどよく、ゆっくりとお腹が満たされていく感覚が気持ち良いです。
どの料理も初めて食べる味でしたが、「こんな組み合わせもありなんだ…!」と思わせてくれる楽しみがありました。
▼また食事をする空間として、個室利用ができる『離れ』もあるんです。
離れは3名から予約ができますが、混み合う場合は完全個室での利用ができない場合もあります。
確実に抑えるなら、6名以上のご予約がオススメです。
たとえば、プロポーズために離れを利用する場合は別途1万円で予約することもできます。
▼食後は、2Fのキャンドルショップでショッピングもできます。
キャンドルショップには、ブライダル業界で日本一のシェアを持つキャンドルメーカー、『ペガサスキャンドル』の人気商品だけが置かれています。
中でもキャンドルグラス『スクワッシュ』(500円/税込)が、よく売れているそうです。
キャンドルグラス『スクワッシュ』に明かりを灯すと、伸びやかで美しい放射線状の光が放たれます。
炎のゆらめきに合わせて光の筋も左右になびく姿が、テーブルの上を美しく飾ってくれますね。
2017年度グッドデザイン賞を受賞した、倉敷製蠟(くらしきせいろう)の、薄さわずか3mmのカード型キャンドル。
ほとんどロウが垂れることがなく、周囲のロウを溶かしながら燃焼します。
明かりの美しさが際立つ、他に類を見ないキャンドルで海外からの評価も高い商品です。
後半の記事では、キャンドル卓 渡邉邸店長の井上良治(いのうえ よしはる)さんに、『キャンドル卓 渡邉邸』の出来事や見所についてお話を伺いました。
取材協力
- モデル:やぶなお&ゆりちぇる夫妻
- 撮影:吉野なこ
キャンドルをメインとした飲食店を始めることになった経緯
インタビューは2019年2月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
──なぜ、キャンドルをメインとした飲食店をされているんですか?
井上──
『キャンドル卓 渡邉邸』の母体は、『ペガサスキャンドル』というキャンドルメーカーなんです。
「どうしたらもっとキャンドルが広まってくれるのか?」と考えた時に、生きていく中で必要な衣食住の『食』のそばにキャンドルがあれば、より身近に感じられるんじゃないかなと考えました。
また、キャンドルを体感できるスペースを設けるという意味でも『キャンドル卓 渡邉邸』を立ち上げました。
──幻想的なキャンドルの明かりの中で食事をすると、お家に帰ってからもキャンドルを使いたくなりますよね。
井上──
ありがとうございます。
1階でキャンドルの明かりを体感された方は、2階のショップでご自宅用やプレゼントで購入される方も多いですね。
──外観や内装のこだわりを教えてください。
井上──
大正時代の蔵を改装しているんですが、残すものは残して、新しくするところは新しくしています。
キャンドルもあって、料理も創作フレンチと結構いろんなものが入り組んでいるんですけど、上手いことバランス、調和がとれてるとは思います。
仕掛けとしては、中にプロが2人いるんですね。
『キャンドル卓 渡邉邸』の立ち上げ時代からお店のディレクションをしている『美藤(みとう)』と、テーブルコーディネーターの『原 のり子』さんです。
玄関を入ってすぐのテーブルコーディネートなんですが、原さんを知っているひとは見た瞬間、「原先生のだ!」ってわかります。
ホールや離れにあるキャンドルシャンデリアのデザインはじめ、店内装飾品の多くは美藤が選定・作製していますね。
──外観や内装のこだわりを教えてください。
井上──
食材のこだわりとしては、完全予約制なので時間をかけて仕込んで、調理しています。
食材自体が良い場合は、美味しいのは当たり前だと思っていて、「もっと手をかければ、美味しくなるんだよ」っていう料理を出しています。
あと、創作フレンチなので面白みを意識しています。
料理をお持ちした際に各食材の説明をしますが、たぶん聞いても味の想像がつかないようなものなんですよ。
説明した料理をひとくちひとくち食べながら、楽しんでもらえたらいいかなと思っています。
──最後に、お客様に楽しんでもらいたいポイントを教えてください。
井上──
ぜひ、気軽な気持ちでお越しいただけたらと思います。
キャンドルの空間はもちろんですが、それ以外の期待していなかったところで楽しんでもらえるような工夫をしています。
どんな工夫かは、実際に来てからのお楽しみです。
最近では、SNSなどでネタバレしてしまっているんですが、あえて見ずに来ていただけたらより楽しめると思います。
おわりに
キャンドルの優しい明かりに包まれながら、創作フレンチを食べることができる『キャンドル卓 渡邉邸』。
徹底的に作り込まれたキャンドル空間に、ベテランのシェフが腕を振るう絶品の創作フレンチ。
そして、実際に行ってみることでしかわからない丁寧な気配りに心から感動しました。
美観地区に立ち寄る際は、すぐ近くの『キャンドル卓 渡邉邸』で特別な夜を過ごすのも、いいかもしれません。
また、ランチタイムにはコース料理に加えて、「アフタヌーンティー」を楽しむことができます。
ランチの価格は「税込4,000円〜」です
ランチもディナーも完全予約制のため、1週間前には予約を入れておくと安心ですよ。
ぜひ、大切な人と行ってみてくださいね。