がけっぷちだが危機感ゼロのバンド 事務所担当者が結果出そうと奮闘 「ディスコーズハイ」公開決定

音楽業界を描いた映画「ディスコーズハイ」が、7月8日より劇場公開されることが決まった。

音楽事務所ヤードバーズに叔父のコネで入社した瓶子撫子(へいし・なでこ)。売れっ子バンドを次々と排出する同僚の別久(べつく)とは違い、彼女の担当するバンド「カサノシタ」はデビュー以来鳴かず飛ばずだった。おまけに極度のあがり症で自身も会社のお荷物扱いの撫子。次回作の予算も少なく、自らの手でMVを制作し、その反応次第でリリースを検討という事態になる。がけっぷちの状況にも関わらず、メンバーの危機感ややる気はゼロ。それでも撫子は別久への対抗心を燃やし、なんとか結果を出そうと奮闘する。

タイトルの「ディスコーズハイ」とは、ディスコード(discord=不協和音)とランナーズハイを混ぜた造語。岡本崇監督は、自らが音楽活動をする中で、才能や口約束のような決して目に見えないものに翻弄されるばかりの音楽業界において、それでも音楽がど真ん中にあるべきだという気持ちや初期衝動を込めて本作を作り上げた。

主人公・瓶子撫子役は、ドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」などの田中珠里が務める。ライバルの別久花役に「MIRRORLIAR FILMS」でプロデューサーとして活躍した下京慶子、撫子の亡き母のミュージシャン・結衣子役にロックバンド「ミドリ」の元ボーカルで女優としても活躍する後藤まりこが顔をそろえる。

ほかにも、「カサノシタ」のMtF(元男性)の儀武村剛士役に若手シンガーソングライターのぽてさらちゃん。、ベーシスト・ゴビンダ役にララヨウナのベーシスト・ダイスケ、劇中番組のMCに「ストリートファイター」の実況解説で有名なe-sports実況者・アール、さらにはホラーゲーム「Shadow Corridor(通称:影廊)」の神楽鈴の徘徊者が出演するなど、各界の著名人が参加している。

主題歌「いつかバンドがなくなったら」を歌うのは、元「FREENOTE」で現在はバンド・ハンブレッダーズのプロデュースなどで活躍する秦千香子。挿入歌は、監督の岡本崇がギターボーカルを務め、「スムルース」のボーカル・ギターの德田憲治、 「スリマ」の愛称で知られる 3markets[ ]が参加する。

【作品情報】
ディスコーズハイ
2022年7月8日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
配給:アルミード
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