自衛隊佐世保病院、衛生隊と統合 全国的な組織改編の一環

新しい表札を立て掛ける佐世保衛生隊の田村司令(右)=佐世保衛生隊診療所

 自衛隊佐世保病院(長崎県佐世保市平瀬町)の規模が縮小され17日、隊員の健康管理などを担う佐世保衛生隊と統合し、同隊の一部となった。災害などへの即応態勢や医療教育強化のため、人員を中央へ集約する全国的な組織改編の一環。
 佐世保病院は自衛隊員やその家族らが診療対象で約40年前に開設。改編により病床は50から19へ縮小し「診療所」となった。海自佐世保地方総監部によると、統合によって衛生隊は計約100人となり、縮小と集約を順次実施していき最終的には約80人にする予定だという。
 また同病院は防衛省直轄だったが、衛生隊との統合で佐世保地方総監の指揮下に入ることとなった。
 17日にあった改編行事で衛生隊司令の田村格1等海佐(49)は「隊員の健康管理は戦力維持につながる。衛生隊と一緒になることでより(隊員の)健康管理に注力していかねばならない」と述べた。


© 株式会社長崎新聞社