ポーパシングを解決できないメルセデスF1「今は、ダメージを最小限に抑えることに集中するしかない」/F1第1戦金曜

 2022年F1バーレーンGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=7番手/2=9番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=4番手/2=4番手だった。

 チームは、W13のポーパシングの問題を軽減するために多数の実験を行い、ポーパシングにより失われたダウンフォースを取り戻す方法を探っていると述べている。また、ハミルトンはFP2ではDRSやブレーキの問題にも悩まされていたということだ。

 トラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、ポーパシングの解決にはまだ時間がかかり、今週末のうちに劇的に状況が好転するとは考えにくいと語った。

2022年F1第1戦バーレーンGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

「今年初めて2台のマシンを同時に走らせる機会となった最初のセッションでは、それぞれを異なる仕様で走らせた」とショブリンは一日を振り返った。

「有益なテストができ、どのセットアップとフロア仕様がバウンシングの面で最も有効なのかを明確に読み取ることができた。ただ、リヤを大幅に低くすることには苦労しており、それをすることで、FP2ではドライバーたちをかなりバンピーな状態で走らせることとなった」

「ペースに関しては、フェラーリやレッドブル、特にロングランでのマックス(・フェルスタッペン)に大きな差をつけられている。今夜のうちにバランス向上によって比較的たやすくゲインできる部分もあるかもしれないが、コンマ2秒程度にとどまるだろう」

「他のチームほどバウンシングについて深く理解できていないようなので、学習を続けることが重要だ。さらに、マシン自体のペースも不足しているようだ」

「そのため、残りの2日間は厳しい状況になると予想しており、ダメージを最小限に抑えることに集中する必要がある。同時に、マシンをより良い状態で走らせることができるかどうかの実験も続けていかなければならない」

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